
81
「んむ・・・ちゅ・・じゅる・・・」
その夜、まき絵はエヴァの部屋を訪れていた。
「はぅ・・・うぁ・・・」
首筋から血を吸われる度にまき絵は嬌声を上げる。その瞳には何も写っていなかった。
しかし頬は上気づき、顔は恍惚の表情をうかべていた。
「フフ・・ずいぶんと気持ち良さそうだな・・・佐々木まき絵・・・
そんなに血を吸われるのが気持ちいいか?」
「・・・はい・・・エヴァンジェリン様」
恍惚の表情のままでまき絵は答えた。その瞳はやはり光を失ったままだった。
エヴァは満足そうに笑みを浮かべた。
「ところで佐々木まき絵、お前は新しい先生をずいぶんと可愛がっていたな・・・・」
「はい・・・・」
まき絵の頬が赤みを増した。
「明日、私の元に連れてきてくれないか?この薬を飲ませてな・・・・」
「・・・あ・・!」
ビクン!
その薬を見るなりまき絵の体は跳ね上がった。
「そうだ・・・今お前に効いている薬だ。もちろんちゃんと連れてきたら
お前にもご褒美をやろう・・・」
「あ・・・・承知しました・・エヴァンジェリン様・・」
「そうだ・・・いい子だ・・おまけだ、もう一本打ってやろう」
エヴァは懐から注射針を取り出し、まき絵に打った。
「う・・・うぁ・・・あぁ・・・」
まき絵はそのまま倒れこみ、恥ずかしげもなく手で秘部をまさぐり始めた。
「ああ・・・はぁん・・・気持ち・・・いいです・・・エヴァンジェリン様」
その痴態を終始眺めながらエヴァは思った
(フフ・・・こうまで堕ちるとはな・・・薬の効果もあるが・・・淫乱な娘だせいぜい
明日は私のために働くことだ。待っていろよ・・ネギ・スプリングフィールド・・・)
次の日、まき絵はいつも通り登校していた
「あ!先生、おっはよ〜!」
「おはようございます、まき絵さん。」
「ねえねえ、ネギ先生!昨日クッキー作ってみたの。食べてみてくれない?」
そういってまき絵は鞄から包みを取り出しその場で開けた。
「へえ〜、まき絵さん料理上手なんですね。・・・うん、おいしいです」
「ほんと!?よかった〜、先生のために一生懸命作ったんだから」
「そ・・・そうなんですか?ありがとうございます。」
(でも変だな?何か少し魔力の香りがするような・・・あ・・・れ・・・)
バタンッ
「先生!?大変!運ばなきゃ!」
驚いたまき絵は急いでネギを抱え、学校とは反対方向へ向かっていった。
「・・・エヴァンジェリン様の所へ」
小声でそう呟きながら・・・・
数十分後、ネギが目を覚ますとそこはベッドの上だった。
「あれ?僕・・・・学校にいかなきゃ」
そういって起きようとするネギをまき絵が手で制した。
「だめだよ先生、まだ寝てないと。体壊しちゃうよ」
「あれ?何でまき絵さんが・・・・え!?」
ネギが目を剥いたその先にはエヴァが笑みを浮かべながら座っていた。
「・・ど、どうしてエヴァンジェリンさんが?ここは・・・?」
「ここはな、私の部屋だ。ネギ・スプリングフィールド」
エヴァは椅子から立ちあがりネギの枕元に立った。
「そ・・そんな・・・また僕を襲おうと・・・逃げなきゃ!」
しかしネギは逃げられなかった。強烈な快感が体を襲い、下半身がしびれたように
動かなくなっていた。
「あ・・・あれ?」
「フフ・・・そうだな、まず説明をしなければな。この薬はとても強い魔法薬で
初めて飲んだ人間は大抵失神してしまう。しかしここからが重要でな、この薬を
飲んだ人間は強烈な快感に見舞われ、続けて使用すると自我を失くす、そこの娘のようにな」
そういってエヴァはまき絵に視線を向けた。
「ま、まき絵さんが!?」
「そのとおりだネギ先生。そこの娘は既に薬のために私の言葉を聞いてそれを実行する人形だ。
感情などない、私の道具だ」
まき絵は自分を侮辱する言葉を平然と聞いている。笑みさえ湛えながら。
その様子を見てネギはぞっとした。まき絵には本当に感情がない。
「じゃあ・・・朝のクッキーは・・・」
「そうだよ、あれに薬を入れといたんだ、先生すぐに食べてくれてうれしかったな〜」
「そんな・・・・」
ネギは愕然とした。あのしぐさは全て演技だったというのか。
「お話は終わりだ、ん?おやおやネギ先生、とても興奮しているようだな」
エヴァはネギの下半身を見下ろしながら言った。
「ホントだ!先生のおちんちんギンギンだぁ〜!」
「そんな!これは薬のせいで・・・」
ギュムッ!「うぁ!」
「いけないな・・先生・・物事を押し付けるのは良くないな・・・」
エヴァはいきなりネギの怒張を踏みつけ、そのまま足でしごき始めた。
「本当に情けない・・・自分のモノを踏みつけられ、さらに大きくしている」
「う・・うう・・」
「あは・・・ネギ君泣き出しちゃった・・・・可愛い」
まき絵はその様子を見ながら、自慰行為を始めた。
口はだらしなく開き、涎をたらしている。
「く・・・う・・ま・・まき絵さん?何を・・・」
「みろ、あの娘の姿を。最近は暇さえあればああやって股間をまさぐっている。
私が血を吸ってやれば、ますます悶え、絶頂に達する。どうしようもない
色情狂だよ」
「あ・・あはは・・・そうです・・まき絵は・・・色情狂です・・ネギ君・・もっと見て
私の・・・オナニーしてるとこ・・・」
「ま・・・まき絵さん・・・」
「おや?ネギ先生、少し堅くなったぞ。欲情してるというわけか。フフフ
いいね・・・私も興奮してきたよ」
エヴァは妖艶な笑みを浮かべ、足の動きを速めた
「や・・やめてくださ・・・うあ!」
ドクン!ビュルッ!
ネギは泣きながらエヴァの足の下で精液をだし、その快感に身をよじった。
「あ・・・あはは・・・ネギ君・・しゃせーしたぁ」
「フフ・・・気持ちよかったかい?しかし私の足が汚れてしまったな・・・
まき絵、何をしている、さっさと舐めろ」
「ふぁ・・・はい・・・」
ぺちゃ・・・ちゅぷ・・
「どうだ・・・うまいか?お前の担任の精液だぞ」
「ふぁい・・・ネギ君のせーえき・・・とってもおいしいです」
まき絵は手で股間をまさぐりながらエヴァの足を舐め続けた。
ネギはその様子をずっと見ていた。もう戻れないことを痛感しながら
そして股間に再び疼くものを感じながら
それから数日後
「あぅ!ネギ君!ネギ君のちんぽいいよぉ!」
「ま・・まき絵さん!まき絵さんの中・・気持ちいいです!で・・でちゃいます!」
「だして!まき絵の中にたくさん出してぇ!」
ドグン!ビュルッ!
「うあ・・あ・・ネギ君いっぱいだしたぁ・・・きもちいいよぉ・・・」
「あ・・ボクも・・・気持ちいいです」
エヴァはその様子を一部始終見ていた。
「まったく、お前らは淫乱だな。そんなにセックスが気持ちいいか?」
「はい・・・きもち・・・いいです・・・せっくす・・・」
「はい・・ボクも大好きです、せっくす」
二人は朦朧とした意識の中で答えた。
「ならばネギ、私と交わってみたいか?」
「エヴァンジェリンさんと・・・はい・・・とても・・・したいです」
「フフ・・・そのために私に血を吸わせてくれるか?」
「はい・・・どうぞ」
ネギは躊躇わずに答えた。ネギの思考は既にエヴァと交わりたい、それだけだった。
エヴァは満足げにうなづき、まき絵に向き直った。
「まき絵、お前は明日神楽坂明日菜を呼んで来い。あの女には少しお仕置きが
必要だからな・・・ちゃんとできたらすばらしいご褒美をやろう」
「ふぁい・・・分かりましたぁ・・エヴァンジェリンさまぁ・・・」
次の日、アスナはまき絵に呼ばれ、廃墟に来ていた。
「まったく・・・呼び出しといて遅れるってどういうことよ!」
アスナはじれながらまき絵の到着を待っていた。
「大体なんでこんなところで・・」
その時、アスナは違和感に気づいた、体の動きが鈍い。いや鈍いのではなく
動かない!?
「な・・なにこれ!?」
「気づくのが遅いな、神楽坂明日菜」
「あ・・あんた!」
そこにいたのはエヴァだった。
「ちょっとあんた!まき絵はどうしたのよ!?」
「まき絵?今来るさ・・・・」
数秒後、その言葉どおりまき絵はやってきた。「おまたせ〜アスナぁ」
「!?」
しかしその姿を見てアスナは絶句した。
まき絵は体に何も着けておらず、おまけにその体には白いものがこびりついていた。
しかし当の本人は気にした様子もなくニコニコしながら立っている。
「あんた!まき絵になにしたのよ!」
「どうもしないさ、ただ本人がもっと他の男と交わりたいと言うものでな」
「他の・・・・?」
その時エヴァの背後から数人の男が這い出てきた。
「こいつらは私の僕だ」
使い魔は出てくるなりまき絵に飛び掛り、その体を蹂躙し始めた。
まき絵は自らその怒張を両手に握り、口に咥え、体に受け入れた。
「みんな・・すごく大きくてあつい・・・」
「まあ・・・女を犯すぐらいしか能のない連中だがな」
アスナは怯えよりも怒りが先に沸いた。
「まき絵を離しなさいよ!」
「おや?まき絵は本人の意思で交わっているんだ、そうだろう?」
「うん・・・わたし・・ちんぽ・・ハメてもらえてすごく幸せ・・・うぁ!」
「へへ・・淫乱な女だな・・・うぉ!」
ビュルッ!ビュルッ!
一人の男がまき絵の膣に射精した
「あははぁ・・たくさんでたぁ・・・きもちいい・・・」
「ハァハァ・・・この女、手コキもうまいぜ」
ドクン!ビュル!
男たちはまき絵の体に欲望をぶちまけていく、まき絵はうっとりしながらその汚液を
受け止め、きれいに舐めとった
「みんな・・・とてもおいしい・・・」
アスナはその光景を信じられないといった表情で見ていた。しかしその時、
アスナを不意に尿意が襲った。
「え・・・」
「ん?どうした・・・?なにかあったのか?」
「別に・・・なんでもないわよ」
「無理はしないほうがいいぞ、私の魔法は強力だからな」
「な!?」
やられた、という思いと屈辱がこみ上げてくる。しかし確かに下半身を襲う尿意は
強烈なものだった。
「・・・・いかせて」
「ん?」
「トイレに行かせてよ!」
アスナは目の前の少女が受け入れるわけもないと知りながら懇願する。
「そうだな、さすがに哀れではあるな。トイレでさせてやろう」
(え?)
予想外の回答にアスナは驚いた。が、次の言葉に身を凍らせた。
「まき絵、この女の排泄を処理してやれ」
「な!?ちょっとも待ってよ!」
「分かりましたぁ・・・」
「ねえ!こんなのおかしいよ!やめてよまき絵!」
アスナがとめるのも聞かず、まき絵はアスナのスカートやパンツを脱がしそこに座った。
「あすな・・・なかなかださないね・・・てつだったげる」
そういってまき絵はアスナの秘部を触り始めた。
「やめてよ!あんた自分が何してるか分かってるの!?お願い・・・やめて・・・
あぁ・・!」
ジョボボボボボボボボ
「うぁ・・・あああああ・・・・」
「ああ・・・・あったかい・・・あすなのおしっこ・・・すごくあったかいよ・・」
「うぐ・・ひっく・・まき絵・・・おねがい・・やめて」
アスナの願いも空しく、まき絵の体は黄色く染まっていく。まき絵はその黄金水を
悦びに浸りながら受け止めた。
「ひぐっ・・・なんでこんなこと・・・誰か・・・助けて」
アスナが見るその光景は涙で歪んでいた。その先でまき絵は再び男たちと交わり始める。
「あはは・・もっとだしてぇ・・・せーえきたくさんだしてぇ・・・」
「まったくスケベな女だな、中学生とは思えねえぜ」
「エヴァンジェリン様、この女が壊れるくらい思いっきりやっちゃっていいですかい?」
「お前らの好きにしろ」
アスナの黄金水で洗い流されたまき絵の体に再び精液がかけられていく。
しかし彼女の地獄はこれからだった。
「ふむ、君にはまき絵は気に入ってもらえなかったようだな、神楽坂明日菜」
「ひぐっ・・・気に入るわけ・・ないでしょ・・・!まき絵を・・・返してよ」
明日菜は声を振り絞って答えた。
「実は貴様のためにもう少し趣向を凝らしたのでな・・・お楽しみはこれからだよ」
「趣向?」
問いかけつつも明日菜には既に予感があったカモやあいつから聞いたはずのエヴァの
枯れた魔力が戻っていること、数日前からそのあいつ自身がおかしくなっていること
つまり、あいつはもう・・・・
「あすな・・・さん」
「ネギ・・・・」
ネギはまき絵同様何も着てはいなかった。そしてその怒張は既に天を仰いでいた
明日菜の予感は的中した。やはり既にネギはエヴァに囚われていた。
「気に入ってもらえたかな?私のペットであり、食料のネギ先生だ」
明日菜の耳にエヴァの声は入らなかった。
「子供の割に精力の強い男でな、君の相手はこの男にしてもらう」
聞こえなかった。自分とネギは既に戻れない、その想いだけが頭を反復していた。
「さあネギ先生、あの女を貫いてやれ」
「あすな・・・さん」
ネギが空ろな目で近づいてくる。もう、どうでもよかった。
「あすな・・・さん」
ネギが私の秘部に怒張を押し付けている。ネギのことを想ってはいたが、こんな形は
望んでいなかった。
「う・・・く・・・うあああ!」
ネギのモノが明日菜の乙女を貫いた。明日菜はあまりの痛さに体を仰け反らせた
「あう・・あすなさん・・・きもちいいです・・・あ・・出ちゃう」
「や・・・やめて・・・」
その願いを聞くものは誰もいなかった。
ドクン!ドクン!ビュルッ!
「う・・・ああ・・・あ・・中で・・・出てる」
「すごいです・・・あすなさんの中で・・・ボクのが・・・」
どうしてこんなことに・・・・明日菜の目から涙が零れた。
「あ〜、ネギ君だあ〜。私としようよ〜」
犯され続けて精液まみれで倒れていたまき絵がネギによってきた。それはもう性欲
だけで動いてるようにも思えた。
「はい、まき絵さん」
「その前におちんちんきれいにしてあげるね」
ちゅぷ・・・・・
まき絵はネギの怒張を口に含み、ゆっくりと動いた。
「う・・・まき絵・・・さん」
「ん・・んむ・・・ネギ君の・・・おちんちん・・おいしいよお」
まき絵の動きが早まった。そしてもう片方の手で竿をしごきはじめる
「うあ!・・・出ちゃいます!」
「出してぇ!顔にかけてぇ!」
ビュルッ!ドクン!
「あはは・・・わたし・・また汚れちゃった・・・」
「まき絵さん、いきますよ」
「来てぇ、ネギ君・・・・」
二人は明日菜の目の前で交わり始めた。そして明日菜に考えたくない感情が生まれた。
(私も・・・したい)
「え!?」
そう考えた瞬間、明日菜の拘束が溶けた。しかし今の明日菜にエヴァに抵抗する気はない。
「エヴァ・・・私にも・・・やらせて・・・・」
「フ・・・フフ・・そうかやらせて欲しいか。」
「うん・・・ちんぽ・・ほしい」
エヴァは僕をだし、明日菜に差し向けた。明日菜は喜んで僕たちの陵辱を受け始めた。
(こうも簡単にいくか・・・)
エヴァは自然に笑いがこみ上げてきた。魔力が戻り、自分に屈辱を与えた者達は
既に性の奴隷と化している。
(全ては私の思い通りだ、サウザンドマスター。お前まで・・・あと少しで
届くぞ・・・・私の復習は、そこで完了する)
エヴァは目の前の痴態を見て再び声を上げて笑った。
その夜、ネギはベッドに寝かせられていた。
エヴァはそっとしなやかな指でネギの怒張を包み、舌を這わせた。
「ん・・・んぅ・・・」
ぺちゃ・・くちゅ・・・
淫靡な音が部屋に響き渡り、それに合わせてエヴァは手の動きを早めた。
「あ・・・もうっ・・」
「まだだ」
エヴァは急に手を止めた。ネギが名残惜しそうにしていると
エヴァは騎上位になり、ネギの怒張を自分の秘部に入れはじめた。
ズブブブ・・・
「ん・・・いいぞ・・ネギ・・・私の中で・・・果てろ」
「く・・うあ!」
ドクン!ビュルッ!
「ん・・・フフ・・・・凄い・・・量だな」
エヴァはネギの怒張を引き抜き、ネギに抱きつくように横になった。
「どうしてこんなことを・・・・」
唐突にネギが口を開いた。
エヴァは驚き、そして外を見て微笑った。
「そうか・・・今日は月食か・・・・」
「答えてください、エヴァンジェリンさん。そうじゃなければ僕は、あなたを許せない・・・・!」
ネギが杖を構えた。
「・・・・・・・・・・・・」
しばらく無言の時が続き
「お前の父親は・・・私と同期だった。」
不意に、エヴァはネギに聞かせるように話し始めた。
「私は・・・あいつとよく話した。あいつだけだった、真祖の私に話しかけて来る奴は・・・」
懐かしむようにエヴァは語り続けた。その表情はとても穏やかに見えた。
「だが・・・あいつは私ではなく、お前の母親を選んだ。それ以来私は荒れて、賞金首まで付き、あいつに捕まった。
それからずっとここにいた。お前が生まれたと聞いた時、そしてここに来ると聞いた時、私は復讐を思いついた。
あの女とあいつの息子のお前が憎かった。お前に絶望を与えてやりたかった・・・・だが、もう終わりだ。学園長の
じじいが嗅ぎつけた。数日以内に私は捕まるだろう。」
エヴァは自嘲気味に微笑んだ。
「僕は・・・・」
ネギはエヴァに声をかけようとした。しかしなにも言えなかった。
「結局私はあいつを呼ぶことは出来なかった。失敗だよ」
「・・・・」
かける言葉が見つからない。明日菜とまき絵を壊したのは許されることではない。しかし、彼女には彼女なりの
理由があった。
「あの二人はそこに倒れてる。連れて行け!」
ネギは二人の姿を見つけ、すぐさま抱えた。
「あなたは・・・・?」
「ここは私の部屋だ、出て行く理由はない」
そうですか、とネギは振り向いてドアに手をかけた。
「それでは、失礼します。」
ネギは二人を抱え、出て行った。多分明日になれば学園長から通達があるだろう。生徒を傷つけたのだ。
今度はもう許されない、最悪、極刑もありうるだろう。
「殺せなかった・・・な・・・・」
ネギの顔を見て思った。奴はあいつに驚くほどよく似ている。どうしても殺すことは出来なかった。
「ネギ・・・・先生か・・・」
エヴァは一人呟き、笑った。
「やっぱり、よく似ている・・・・」
エヴァはベッドに横になった。明日はこの毎日が終わる、平和で堕落した毎日が終わる。
(ちょっと・・・惜しいかもしれないな)
そんなことを考えながらエヴァは眠りに落ちていった。
次の日、エヴァは学園長の前に立ち、処遇を待っていた。
「じじい、決めるなら決めるで早くしてくれ、私は疲れている」
その言葉に彼の眉がぴくりと上がった。
「ふむ・・・ならばお前さんはどうされたいのじゃ?」
「どうでもいい・・・私はもう疲れたんだ・・・」
エヴァは気だるそうに答えた。
学園長はしばし考え、ゆっくりと口を開いた。
「では決定する、エヴァンジェリンA.Kマクダゥエル、お主を引き続き
生徒として2-Aにおくものとする!」
「な!?」
この決定に一番驚いたのはエヴァであった。高畑やしずなも少なからず動揺している。
「何故だ!」
バンッ!
エヴァは思わず机を叩いて抗議した。
「学園長!そんなことをしたらまた犠牲者が出るかもしれません!」
「そうですわ!彼女は教員一人と二人の生徒を襲ったのですよ!」
高畑としずなも食い下がる、しかし彼は平然とし、
「まあ待て、この件に関してはな、再び同じことが起こらんようにスペシャリスト
を呼ぶことにしたのじゃ。現在病院で生徒二人の面倒を看取る。」
「スペシャリスト・・・・?まさか・・・!」
エヴァの脳裏に一人の男が浮かんだ。そして弾けるように部屋を飛び出し、
病院に向かった。
病院に着くと、明日菜、まき絵の病室にはネギがいた。
「おい・・・!」
エヴァは息も絶え絶えにネギを引っつかむ。その時
「あ〜、エヴァちゃんだ。お見舞いに来てくれたの?」
「あんたが来るとは思わなかったわね〜。どういう風の吹き回し?」
二人はさも嬉しそうに答えた。
「どういう・・・ことだ?」
その答えはネギの方から発せられた
「ついさっき、お父さんがやってきて二人のあの時の記憶を消していったんです。
中学生には辛すぎる記憶だからって・・・・」
「それでどこに行った!あいつは!」
「く・・苦しいです・・・その・・来週からここに表向きは教師として来るって・・」
「教師・・・・」
力が抜けたようにエヴァは座り込んだ
「礼など・・・言わぬからな」
エヴァは力なく言った。その目からは光るものが零れていた
「あれ?エヴァちゃん泣いてるの?」
「ちょっと、どうしたの?先生呼ぶ?」
「余計なことをするな・・・」
感情が溢れてくる。二人の言葉にもそう返すのがやっとだった。
(あいつめ・・・今度こそ私の気持ちを聞かせてやる・・・!)
病院でエヴァは泣き続けた。三人は怪訝に思いながらもそっとしておくことにした。
その気遣いが憎たらしかったが・・・少し嬉しい気がした。