752


搾精当番・ハカセ&史伽編

 葉加瀬聡美は白衣にゴム手袋という完全装備で、何やら大量の計器を詰んだワゴンを押しながら教室のドアをくぐった。 
「おはようございます〜、ネギ先生」 
 にこやかに微笑みながら、彼女は呑気な口調で挨拶した。 
「おはようございますー、ハカセさん」 
「……お、おはようございます……」 
 すでに教壇で待機していた鳴滝史伽とネギが、揃って挨拶を返す。 
 ネギは上半身こそ普段のスーツ姿だが、下半身は丸裸に剥かれて靴下と革靴だけを着け、教卓の上に座らされていた。 
「それじゃ、今日もはりきって出してくださいねー」 
 おでことメガネをキラリ☆と光らせ、ハカセは無邪気に笑いながら言った。 
「え〜と、二人とも……質問していいですか?」 
 おそるおそるネギが訊ねると、史伽は「何ですか?」と可愛らしく首を傾けた。 
「ボク、どうして縛られてるんでしょう? それに、その機械は?」 
 そう。ハカセが教室に入ってくるよりも前から、ネギはレース編みのリボンで後ろ手に縛られていたのだ。 
「そ、それは……」 
 ほわほわと柔和だった史伽の笑顔が曇る。答えに詰まっているようだ。 
 すると、 
「ネギ先生が暴れて逃げ出さないようにするため、だよ♪」 
 廊下側の窓辺から、史伽と同じ顔をしたツリ目の元気な少女が、ひょっこりと顔を出す。 
「風香さん!?」 
「風香ちゃん」 
「えへへっ。史伽ちゃんはオクテだから、入れ知恵してあげたんだ。ボクも見てるから、がんばってv」 
「うんっ。……ネギ先生、優しくするですから一杯出してください」 
 まだ小学生のように幼い史伽も、おませな双子の風香に励まされてスイッチが入ってしまったようだ。白い頬をうっすらと桃色に染めて呟く史伽は、匂いたつように淫靡な表情を宿していた。 

 その間にもハカセは忙しく動き回っていた。 
 ネギに近寄ってネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外し、胸をはだけさせたかと思うと、ワゴンの上の機械からコードを伸ばして、素肌にペタペタと電極を貼りつけていく。 
 顔を赤らめることもなく、てきぱきと手際よく、まるで実験の準備を始めでもするかのように。 

「準備できましたー」 
 いつもより奇怪な取り合わせとシチュエーションに不安がるネギに、二人の女生徒はジワジワと近付いていった。 

「スイッチオン」 
 ハカセが明るく宣告して計器のスイッチを入れる。ヴゥゥン……と低い音が響く。 
 ディスプレイ画面には、地震計のような波模様や等高線で色分けされた人体図、そして数字が映し出されている。どうやら心拍数や発汗量、体温などをモニターしているようだ。 
「それじゃ、始めます〜」 
 ハカセはゴム手袋を嵌めたまま、ネギのペニスを無造作に掴んだ。 
 彼女の指には、ごりっとした意外に硬い感触が。 
 そしてネギの肉茎には、冷やかなゴムの感触が。 
「あうっ……いたい、痛いですハカセさん!」 
 たまらず悲鳴をあげたネギに、あっけらかんとハカセは謝る。 
「ごめんなさい、痛かったですか? 初めてだから加減が分かりませんでした〜」 
 ちらちらとモニターに視線を走らせながら、 
「このくらいの強さなら、どうですか?」 
 今度は、そっと優しく触れるか触れないかの強さで、指の間に包み込む。 
「ふわぁ……」 
 思わず感嘆の息を漏らすネギ。最初の一撃や、色気のないハカセの振る舞いからは全く予想できない、あまりにも甘美な感触だったから。 

「うぅ……あぁ……っ」 
 四本の指で茎の部分を押さえられると、手袋の指の腹に敷き詰められた細かい吸盤が吸いつくように密着する。まるで小さなタコに襲われているようだ。 
 最初は感じられなかったハカセの手の温もりも、ほんのりと手袋越しに伝わってくる。 
「心拍数上昇、発汗量増大……ドキドキしてるんですね。ちょっと動かしてみましょう」 
 モニター画面を見つめたまま、ハカセはゆっくりと右手を上下させはじめた。 
 ゴム手袋がキュポキュポ言う音を聞きながら、なぜかネギの身体もペニスに合わせて上下に揺れる。 
「フライトシミュレーターみたいですね。面白い」 
 ふと気付いた彼女は、悪戯心にペニスを手前へ引き倒してみた。 
「く……ぁっ」 
 するとネギも苦しそうに前屈みになる。 
 ハカセは所在なげに浮いていた親指を、亀頭の先にそえてクリクリと弄んでみた。 
「あっ! あっ! あぁっ!」 
 そのたびに、ネギの口から甲高い悲鳴があがる。まるで……戦闘機の操縦桿に付いているトリガーを引くたび機銃が発射されるように。 
「あぁ……心拍数がグングン上がっていきます……♪」 
 ビクビク脈打つ手許には一顧だにせず、計器を見つめたまま、うっとりした表情でハカセは呟いた。 

 その奇妙な光景を呆気に取られて見ていた史伽は、ようやく我に返って声を張り上げた。 

「あの……ちょっと待つです、ハカセさん!」 
「? どうしたんですか〜、史伽さん?」 
 きょとんと首を傾げて訊き返すハカセ。 
 手コキが止まった瞬間、ネギは教卓の上にぺたんと尻餅をついて、ぜぇぜぇと荒い息を吐いた。 
「ネギ先生、痛がってるです」 
 慌てて駆け寄り、史伽はネギのペニスにふぅふぅと息を吹きかける。 
「そういえば、ローション塗るのを忘れていました」 
「うぅ……」 
 ネギは半ベソをかきながら悶えていた。ろくに濡らしもせずにゴム手袋で掴まれてしごかれたのだから、たまったものではない。彼の肉茎は、ひりひりと腫れあがっていた。 
「ネギせんせぃ……」 
 史伽は小さな唇を半開きにして、ネギの分身をいとおしむように口づけた。 
「ふっ史伽さんっ!?」 
 ネギが止める隙もなく、彼女は幼い教師の股間に顔を埋めて、ペニス全体をとろとろの唾液で濡らしながら舌で慰めはじめた。 

「んん……むふぅ……ネギ、ふぇんふぇえ……vv」 
「やめてください、史伽さ……ぁん……」 
「そうですよ〜。しずな先生も、手以外を使っちゃいけないって」 

 ハカセの制止に、ようやく史伽は我に返って顔を上げた。 
「ご、ごめんなさいです。でも……」 
「先生だって気持ちよさそうだし、固いコト言いっこなしだよ♪」 
「それもそうですね」 
 脇で見ていた風香が助け舟を出すと、ハカセは少し考えてから頷いた。 
「さっきよりも元気になってるみたいですし……あとは史伽さんにお任せしましょうか」 

 ハカセと選手交代した史伽は、ネギの左隣へ並ぶようにして教卓の上にちょこんと腰を下ろした。 
「はぁ……はぁ……史伽……さん……」 
 優しい匂いを間近で嗅いで、ネギは再び興奮状態に陥りはじめていた。 
 つかのまの口淫で膨れ上がったペニスは、史伽の唾液と彼自身の先走り汁とで、ねっとり透明に濡れて輝いている。 
 いきりたった肉茎を優しく左手で握り締め、右手は縛られたネギの両手に添えて、史伽は彼と唇を重ねた。 
「んんん……!!!」 
 言葉を塞がれて唸り声だけで抗うネギを、左手がそっと愛撫しはじめる。 
 歯の間を分け入って侵入した史伽の舌が、ネギの舌に絡みついて優しく吸いあげる。 
 さらに舌の裏の柔らかな膨らみを、喉の粘膜を、ちろちろとなぞって刺激していく。 
 まるで、口の中がこの世ならざる楽園と化してしまったような、未踏の快感……! 
「……っ!!」 
 びゅくびゅく、と左手の中で痙攣が起こり、生臭い匂いがたちこめる。 
 ネギと史伽が同時に視線を落とす。と、史伽の手の中には、ねっとりした白濁がこびりついていた。 
「ハカセさん、試験管をお願いです」 
「はい。もう出ちゃったんですかぁ〜?」 
「…………。」 
 邪気のないハカセの言葉に、ネギは羞恥のあまり真っ赤になって黙り込み、俯いてしまう。 
「しょーがないよ。ネギ先生」 
 明るい口調で彼を励ましたのは、横で見ていた風香だった。 

「前に教えてあげたでしょ? 『意外にテクニシャン』って」 
「あの落書き、本当だったんですか……」 
 はぁはぁと息をつきながら、ネギは茫然とつぶやくのが精一杯だった。 
(まさか、ディープキスだけでイッちゃうなんて……) 
 鳴滝姉妹恐るべしという想いを、彼は新たにしたのだった。 

「でも、まだまだ出そうな感じですよね〜。もういちど私も挑戦していいですかぁ?」 
 その声にネギと史伽が振り向くと、傍らではハカセがわきわきと指を鳴らしてメガネを妖しく光らせていた。 
「うん。さっきは途中で邪魔しちゃったし……選手交代するです」 
「そんなぁ、史伽さん……」 
 すがるような目で言うネギに、風香はキシシと悪戯っぽい笑顔を向けて。 
「ネギ先生、史伽ちゃんのテクにメロメロになっちゃったんだね♪ 妬けちゃうかも」 
「そ、そんな……」 
 二人揃って真っ赤になるネギと史伽。 

「大丈夫です。今度は痛くしませんから。じゃあ始めますよ〜」 
 ネギの前に立ち、ハカセはにこやかに宣告した。 

 しゅっ、しゅっ……にちゃ、にちゃあ……。 
「あぁ……ハカセさんっ……もうちょっと、優しく……」 
「はい、2%ほど弱めにしてみます。……ふんふん、なるほど〜♪」 
「ふ、風香ちゃん? すごいです……」 
「うん。……ハカセちゃんって意外な才能の持ち主だったんだね……」 

 双子の姉妹は、その光景を唖然としながら見つめていた。 
 なんとハカセは、計測器の心電図を見ながら力加減を巧みに微調整して、ネギを愛撫しているのだ。 
 力を入れすぎて、ビクンとネギの身体が跳ねる。それが不規則な刺激を与えられた快感なのか、それとも只の苦痛なのかを、計器の動きから彼女は徐々に把握しはじめている。 
 そして彼女の右手の動きは次第しだいに絶妙な強さと速さへと収斂していき、時おり意図的にイレギュラーな刺激を与えては歓ばせる。 
 天然テクニシャンの史伽とは対照的な、まさに技術者の至芸というべき技だった。 

「あぅ……うぅっ……もう、出ちゃうぅっ……」 
 交互に押し寄せる苦しさと快感に突き動かされて、ネギが吐息を零した。 
「遠慮せずに出してください。史伽ちゃん、試験管をお願いします〜」 
「はいです!」 
 僅かにペースを上げて、ハカセは右手に力をこめた。 
 ペニスの奥から煮えたぎるように熱いものが湧き上がってくる。そして、 

「うぁあっ……あっ!!」 
 がくがくと全身を震わせながら、ネギが精を噴き上げた瞬間。 

「……すごい……vvv」 
 うっとりした表情で、ハカセは心電図に魅入っていた。 
 絶頂と同時に、まるで大地震のように跳ね上がった波形。 
「男の人がイった瞬間の、貴重なデータ……あぁ、最高です〜vvv」 

「科学者さんって……やっぱりどこかズレてるのかな?」 
「……ノーコメントです」 
 ぴちぴちと迸る精液を試験管に収めながら、双子の姉妹は茫然と呟くのだった。 


[PR]湘南美容外科で働きませんか?:全国19院。医師、看護師ほか募集中