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ifネギま! 〜 一話一妄想シリーズ 〜 

第三話 



 大浴場へとやってきたネギと明日菜だが、そこにクラスメートたちが何人も入ってきてしまう。見つからないよう隠れる二人。 
 それに気づかず、あやかの発言をきっかけにクラスメートたちは、胸の大きい人がネギと一緒の部屋になるべきだという話をする。その隙に逃げだそうとした明日菜とネギだが……。 

「まったく脳天気な連中ね、ウチのクラスの奴らは。ほら、今のうちに逃げるわよ、ネギ!」 
「えっ」 
 胸談義に熱中しているクラスメートたちを見て、明日菜は湯船からあがった。 
 静かにしなければいけないはずだが、よほど焦っているのか、ザパッと水飛沫が跳ねる。 
 ところが何故逃げるのか分からない様子のネギ。明日菜が自分を呼んだことでようやく彼女について行かなければと気づき、慌てて後を追い、湯船から出る。 
「あ、待って……」 
 ネギがを待つのももどかしく、すぐさま走りだそうとする明日菜。ネギも大慌てで駆け出そうとする。 
 その時、明日菜の地面を蹴ろうとしていた足に、踏み出したネギの足がガッと絡んだ。 
「「ぶ」」 
 変な悲鳴だか叫び声だかをあげながら、ビターンと派手な音を立てて床に仲良く転んでしまう。 
「え……」 
 それまでハルナと話していたあやかだが、さすがに物音に気づき、後ろを振り向いた。彼女が見たものは。 
 タオルを腰に巻きつけただけの全裸のネギ。 
 そしてそこに襲いかかるように四つん這いになって覆い被さろうとする水着姿の明日菜。 
 明日菜が「あたた」とつぶやいていることも、ネギが頭を抑えてうめいていることも頭に入らない。 
「ア…アスナさん!? なっ…全裸のネネネネギ先生を押し倒して何を─!?」 
 驚きにちょっぴり羨望がトッピングされたあやかの大声に、他の者も二人に気づいた。 
「あ─ッネギ先生─!?」 
「ネギ君だ!!」 
 自分の行動が思いっきり裏目に出たことに、明日菜は心の中で(うわちゃ……)と後悔の溜息をつく。 
 しかしそのままでいるわけにもいかない。 

 明日菜は四つん這いの姿勢から身を起こすと、笑顔をつくってあやかの方を向き、事情を説明しようとする。 
「い、いやこれは……あのねいいんちょ」 
 がしかし、そんなものを聞くような精神状態のあやかではない。 
 ズギャーっと明日菜につめより、水着の胸元を引き裂かんばかりの勢いで掴んでまくしたてる。 
「か、仮にも担任の教師に対してこんなフラチな行為に及んで!! 年端のいかないのをいーことにー」 
「ご、誤解よいいんちょ!!」 
「やはりあなたのような人の部屋に預けては、ネギ先生が危険過ぎます!!」 
 片手を腰にあけ、仁王立ちになって言うあやか。誰かが「いいんちょのところに預ける方がよっぽど危ない」と茶化したが、あやかは聞こえないふりをしている。 
「じゃあやっぱり胸の大きさでネギ先生の部屋を決めるの?」 
 ハルナの問いに、あやかは冷や汗を顔に浮かべ、「うっ」と言葉に詰まった。顎に手をやって少し考えて、言う。 
「いえ、やはり胸の大きさだけで決めるのは単純過ぎます。そう、最もネギ先生を喜ばせられる胸の持ち主、ということでどうでしょうか」 
 あやかの言葉に、その場にいた女の子たちは一斉に、それぞれの友人たちと顔を見合わせた。 
 明日菜とネギはというと、展開について行けず、口をあんぐりと開けたまま、風呂の床にへたりこんでいる。 
 ややあって、当惑の多かった女の子たちのざわめきが、次第に一つの方向にまとまっていく。 
「つまり……先生を胸でよろこばせればいいってこと?」 
「それなら大きさ以外の要素も重要ね」 
「じゃあ私たちにも勝ち目があるってことか」 
 すると、皆の見える位置に朝倉が飛び出してきた。 
「よーし、じゃあここからは報道部突撃班の私が仕切りましょう。ついでに賭けの胴元も任せなさい!」 
 とウインクをしながら見栄をきる。 
 さすがというべきか、イベント好きの2−Aのメンバー、朝倉の登場に一斉に拍手をした。 
「やっぱり食券賭けるのー?」 
 とやたら楽しげな桜子の声。 
「参加しないやつらもいるだろうから、そいつらも楽しめるようにね。それじゃ、エントリーするやつ手を挙げろー!」 
 朝倉の呼びかけに、あやかをはじめとして早速何人かの手が上がる。 
「待つです」 
 とそこに、盛りあがりに冷水をかけるような夕映の冷静な声。 

 夕映は自分を見つめる多くの瞳を、意に介した風もなく言った。 
「同じ部屋から複数のエントリーをしても意味がありません。出場者は一部屋一人にしないと」 
 皆の口から、「おー」という同意と感心の吐息が漏れた。ネギと明日菜は浴場の床に突っ伏しているが、誰も気づかない。 
 女の子たちはそれぞれ部屋ごとに別れ、誰を出すかも含めて作戦会議がはじまった。 

 のどか・ハルナ・夕映班。 
「え……私が出るんですか?」 
 と、両拳を顎に押し当てて驚くのどか。 
 彼女はタオルで覆った自分の胸──足首が障害物無しに見える──を見下ろした後、泣きそうな顔で首を振った。 
「私じゃなくてハルナさん出場して下さい」 
「バカァッ」 
「はふぅっ!?」 
 ぺちーん、というあまり迫力の無い音で、ハルナはのどかに平手打ちをした。 
「あなたネギ先生のこと気になってるんでしょ!? ネギ先生とスキンシップするチャンスじゃない!」 
「そうです。それにこういうことはのどか自身の手……まあ今回は手というか胸ですが……とにかく自分でゲットするものです」 
 と、夕映もハルナの後に続ける。 
 親友二人の応援を受け、のどかは唇をきっと結んでうなずいた。 

 桜子・釘宮・柿崎班。 
「えーと、それじゃうちらの代表は桜子でいいの?」 
 と釘宮が言うと、桜子は思案顔でしばらく腕を組んでいたが、やがて首を振った。 
「あたしはやっぱり賭けに集中したいからやめとくわ」 
「ギャンブラーめ……じゃあどうしよう」 
 何か取り決めを決めるのだろうか、朝倉の元へと向かう桜子を横目で見ながら、釘宮がつぶやくように言う。 
 そこに、柿崎が目を妖しく光らせながら右手をしゅっと顔の横に挙げた。 
「美砂……あんた彼氏いるんでしょうが……」 
 じっとりとした目で睨む釘宮に、柿崎は慌てたように言う。 
「バカ、少年の相手をしてあげるってのにロマンがあるのよ」 

 鳴滝姉妹・楓組。 
「それじゃあ楓姉、頼んだよ!」 
「楓姉、とても中学生とは思えないもん、安心です!」 
 まるでコピー機を使ったみたいにそっくりな表情で拳を握り締めながら言う鳴滝姉妹。 
 一方、出場を任された楓は、いつものように糸のように細い目をして、何を考えているのかよくわからない表情で 
「あいあい」 
 と応えた。 
  
 チャオ・クー班。 
「ワタシははっきり言ってあまり興味無いネ。クーが出場すればいいヨ」 
 と、クーに向かって指を振りながら言うチャオ。クーはそれを見てニヤリと意地の悪い笑顔を見せる。 
「正直に言うヨロシ。チャオでは勝ち目が無いから出場したくないだけアルね?」 
「むー、そんなこと言われるほど差があるわけじゃないネ」 
「負け惜しみはよすアルよ。所詮チャオは頭に栄養が取られ過ぎアル〜♪」 
 と歌うように去っていくクーをにらみながら、チャオは(今度の新発明を覚悟するヨ……)と心の中でつぶやいた。 

 一通り出場者を受け付けた後、朝倉は我関ぜずとシャワーやカランに向かう何人かに気がついた。 
「おーい、あんたら参加しないの?」 
 朝倉の呼びかけに対し、刹那はふん、とすました顔で 
「くだらん」 
 言って再び歩き出す。 
 龍宮はもう少し愛想よく、それでも無表情に 
「興味無い」 
 やはりシャワーに向かった。 
 エヴァンジェリンは振り向きもせず、手をバイバイするように振って 
「私は寮生活じゃない」 
 と、洗面器を取りに行く。彼女は去り際に、「興味が無いわけじゃないがな……」とつぶやいたが、それは誰にも聞こえなかった。 
「那波はー?」 
 朝倉が振り向くと、那波は、すでに湯船に浸かっている。いつものニコニコした笑みのまま言う。 
「私はここで見物です」 

 数分後、朝倉とネギを中心に、2−Aのクラスメートたちは輪を作っていた。 
 ネギは湯船の近くに一応大人しく座っているが、涙目になって明日菜に助けを求める視線を送っている。 
 しかし輪のちょっと外側にいる明日菜は、2年間つきあってきただけあって、こうなったらもうクラスメートたちを止める術は無いと知っている。さすがに気まずくてネギと視線を合わせられず、ちょっとふてくされたような表情であさっての方向を向いていた。 
 さて、ネギの側に立った朝倉は、タオルを絞って棒状にしたものをマイクに見たて、声を張り上げた。浴場だけあってよく反響する。 
「ネギ先生との相部屋権争奪! 2−A胸勝負大会〜!!」 
 ギャラリーたちが一斉にパチパチと拍手し、脳天気な歓声を上げた。 
「では選手の紹介に入りましょう。全選手入場です!」 
 朝倉の声と共に、輪から5人の少女がその内側へ踏み出してきた。 
「少年相手だったらこの人を外せない!! 超A級ショタコン、雪広あやかだ!! 
 中国四千年の房中術が今ベールを脱ぐ!! 中国人留学生から、クーフェイだ!! 
 彼氏相手に磨いた実践技術!! まほらチアリーディングのデンジャラス・キャット 柿崎美砂だ!! 
 先生への想いなら絶対に負けん!! 貧乳の意地を見せてやる、図書館探検部、宮崎のどかだ!! 
 デカァァァァァいッ。説明不要!! 身長177センチ!!! バスト89センチ!!! 長瀬楓だ!!! 
 ネギ先生はあたしのもの、邪魔するやつは思いきり殴り思い切り蹴るだけ!! バカレンジャーリーダー、神楽坂明日菜!!」 
「え? ちょっとなんであたしがエントリーされてるのよ! あとその煽り文句は何!?」 
 輪の外から、明日菜が抗議の声を上げる。 
「だってあんたディフェンディング・チャンピオンじゃない」 
「あのねえ……」 
 こともなげに言う朝倉に、反論しようとした明日菜。しかしいつの間にか背後に忍び寄った木乃香が、その背中を押す。 
「ほらアスナ、前に出て」 
 明日菜は一瞬抵抗しようとしたが、思ったより強い木乃香の力に、ついに輪の中へ押し出されてしまう。 
 こうなっては仕方がないと、明日菜はむすっとした顔で腕を組み、出場者の最後尾に並んだ。 
 それに合わせて、「いいんちょー」「柿崎!」などという声と共に、賭け札代わりの石鹸が飛び交う。 


 一通り皆が賭けるのが終わったのを見届けて、再び朝倉は声を張り上げる。 
「よーし皆賭け終ったねー? それじゃあ一番手、雪広あやか選手、どうぞーっ!!」 
 朝倉の言葉を待ち構えていたようで、あやかは目をらんらんと光らせ、呼吸も荒くネギの元へと歩み寄った。 
 ネギはというと、完全に引け腰で、目尻には涙まで浮かべながらへたりと座っている。 
 ネギの前に立ったあやかは、身にまきつけていたバスタオルを、マントのようにバッと勢いよく脱ぎ捨てた。 
 豊満な胸に、折れてしまうのではないかと思うほどくびれた腰、生え揃った下の毛、細く締まった脚のラインと、中学生離れしたプロポーションが惜しげもなく少年の前に披露された。 
 あやかはその場に正座し、ネギと正面から向き合ったが、その顔は真っ赤になっている。裸身を人目に晒した羞恥からではなく、獲物を前にして極度に興奮しているのである。 
 あやかはその大きな胸を強調するように、ぐっと前かがみになった。 
 体を動かすたびに二つの乳房が柔らかく揺れ、にも関わらず、すぐさまその美しい球形を取り戻す。 
 『常識外れ』ばかりのクラスだ、確かに単にサイズ的なことを言えば、クラスでも第二集団に甘んじる身である。 しかし比較的高い身長、細身の体とあいまって、実際のサイズ以上にバストの発達具合が目立つ。 
 頂点の乳輪も慎ましい大きさで、白い肌と同様の透明感を持つ桃色の先端は、その場にいた同性の少女たちから見ても羨望の対象だ。 
 全身のプロポーションを含めたトータルバランスでは、あやかは間違いなく学園トップクラスのスタイルである。 
 あやかは右手でネギの左手をとると、彼の手のひらを自分の胸に押し当てた。 
「い、いいんちょさん……」 
 手のひらから伝わってくる、驚くほどやわらかく、なめらか感触に、ネギは真っ赤になる。 
「ふふ……先生、遠慮しないで……」 
 ふくらみを触るネギの手に自分の手を重ねるあやか。そして、ネギの手越しに、自らの胸を揉む。そうすると、ネギ自身はほとんど力を入れてないのに、まるで彼があやかの豊満な乳房をこね回しているように見える。 
 押した分だけ返ってくる弾力に、ネギの表情から次第に固さがとれてくる。目がとろんと潤み、口が半ば開いて吐息が激しくなった。 

 あやかはそこで、ネギの手に重ねられていた手を離したが、そのままネギはあやかの胸を揉み続けている。 
「さすがはいいんちょ、この勝負を言い出すだけのことはあります。はやくも先生の心を虜にしたかー!?」 
 幼い少年に自分の体を触らせながら、あやかは至福の表情を浮かべる。あのネギが自分の体に夢中になっている、そう考えるだけで、あやかの興奮は頂点に達した。 
 突然、あやかはネギの顔を、両手で挟んだ。 
 そして、いきなり彼の頭を抱き寄せ、自らの胸の谷間にぎゅぅぅぅっと押し付ける。 
「おーっとぉ! いいんちょー、参加者中第二位の巨乳を生かした攻撃だぁーっ!」 
 まるでプロレスの実況のような朝倉の解説。 
 一方、あやかの豊かな胸に頭を挟まれたネギは、その魅惑の感触を味わうかのように、頭をぐりぐりと上下左右に動かしている。 
 あやかはそれを見てうっとりとした表情を浮かべた。 
「まあ先生ったら……そんなに私の胸がよろしいですか……?」 
 いっそうネギを抱きしめる腕に力を込める。 
 と、ネギが両手をはばたくようにバタバタと動かし始めた。喜んでいる動きというには、妙に切羽詰った激しさがある。 
 次いで、あやかの体のあちこちを押すようにさわったかと思うと、その肌をぺちぺちと叩き出した。愛撫が行き過ぎたというよりは、格闘技におけるタップ、つまり降伏の意思表示を思わせる。 
「ちょっとあんた、ネギが苦しがっているように見えるんだけど」 
 ネギの動きを見て明日菜が言った。 
「なんですって! 妙ないいがかりはよしていただきたいものですわ!」 
 きっと明日菜の方を向き、大声で反論するあやか。その拍子に、腕の力が緩んだ。 
 ネギは、輪になったあやかの両腕から抜くように頭を外すと、その場に四つん這いになって、全力疾走してきた犬のようにハァハァと激しく呼吸をした。気温も湿度も高い浴場内だというのに、その顔が真っ青になっている。 
 その姿を見て、あやかが固まる。 
「どうやらいいんちょー、ネギ先生を胸で挟んだはいいですが、先生を窒息させていたようです。アスナの言葉がなかったらと思うとぞっとしますねぇ。これは大幅減点かー?」 
 あやかに賭けていたらしい何人かが、舌打ちをしたり溜息をもらしたりする音がした。 

「なっ……まだ挽回のチャンスはありますわ!」 
 もうあやかの負けは決定したという周囲の雰囲気に、あやかは思わず立ちあがって主張する。 
 しかし朝倉は無情にも時間切れを告げた。 
「あんまり長湯してると怪しまれるしみんなのぼせちゃうからねー。では二番手、柿崎美砂選手でーす」 
 しおしおと、バスタオルを引きずりながら退場するあやかに代わって、柿崎が登場した。 
 腰を越える長さのすっとかきあげると、あやかと同じように、ネギの目の前でバスタオルを外す。 
 柿崎の裸体は、胸のサイズの分だけあやかに劣るものがあったが、それでも中学二年生ということを考えたら第一級のスタイルであった。 
 その胸にしたって、ボリュームは標準を上回っており、まるで男が掴むことを前提として創ったかのように整った形をしている。乳頭の色がやや濃いが、逆にそれが淫らな雰囲気をかもし出している。ミロのビーナスを思わせる長い髪とあいまって、背徳的なものすら感じられた。 
 下の毛はすでに生え揃っているのだが、きれいに手入れされ、整えられていて、すでに男の目を意識しているのがわかる。 
 柿崎はネギの前に膝をつき、彼の肩を押さえると、やさしく床に寝かせた。そうして、脚を開かせる。 
 あやうく意識を失うところだったとはいえ、すでにネギの頭はあやかとの一戦で官能に染め抜かれている。ネギは何も抵抗せず、それどころか柿崎を見る目に期待すらこめて、彼女の為すがままとなった。 
 仰向けに横たわり、大きく脚を広げているネギ。股間の肉棒は年齢ゆえの小ささだが、すでに急角度でそそり立っている。 
 柿崎はネギの小さなへそに顔を寄せるようにして、その両胸を彼の股間に近づけていった。 
「この大きさなら私の胸でも……」 
 そうつぶやくと、両手で自らの乳房を寄せ、そこに屹立したネギのペニスをぐっと挟んだ。 
 未熟な性器を包み込む、ネギの想像したことすらなかった柔らかな感触。 
「ああっ」 
 と、ネギは悲鳴のような切ない声をあげる。 
 ギャラリーからも「おお──っ」という歓声があがった。 
「こ、これはパイズリだぁ───っ!! さすがは彼氏持ちです。過激な技が飛び出しましたーっ!」 

「和美っ! あんたさっきから彼氏持ちを強調し過ぎよっ」 
 とネギの股間を胸で包みながら言う柿崎。 
 実をいうと、彼氏にせがまれて試したことはあるものの、胸の発達が充分でなかったために、まだ成功したことはなかったのだ。 
 彼女には、ネギを練習台にしようという思惑もあったのである。 
 柿崎はネギが気持ち良さそうにしているのを見て、いっそう強く乳房を寄せ、上下に素早く動かした。 
「はぁ、ああっ、あっあっ、あうぅ、柿崎さん、そんな、ああっ」 
 快感にまみれた女の子のような喘ぎ声をネギがあげる。柿崎もそれを聞いて昂ぶってきたらしく、頬に朱がさし、胸の先端が固くなりつつある。 
 あやかほど露骨でないものの、彼女にも少年を愛でる嗜好があるようだ。 
 柿崎の胸にこすられ、ネギの先端まできっちり覆っている包皮が、次第にほころんでいく。外気に触れたこともない亀頭が露出し、柿崎の温もりに触れた。 
「ああああっ!」 
 ネギの腰が大きく跳ね、先端から白い液が勢いよく飛び出す。柿崎の顎と頬を下から汚し、さらにネギ自身の胸にも着弾した。 
「見事! これは見事です。いいんちょがある程度お膳立てをしていたとはいえ、たった10歳のネギ先生を射精に導きましたぁっ! これは残り四人の出番を待たずして勝利は決まったも同然か──っ?」 
 柿崎は、射精の余韻でぐったりと横たわるネギを残し、顔についた精液をタオルでぬぐいながら、ピースサインを肩のあたりに出しつつ元の位置に戻った。 
「さあ、後続の選手にもプレッシャーがかかります。どんな挽回の手段を使ってくるのでしょうか? 三番手、くーふぇ選手どうぞーっ!」 

「よーし、やっと出番アルねー!」 
 朝倉の紹介を受けて、クーは跳ねるようにとびだしていった。その右手には、石鹸が一つ握られている。 
 未だぼうっとした表情で、倒れたままのネギのそばに、しゅたっと着地するクー。 
 髪飾りを揺らしながら、前かがみになってネギの顔を上からのぞきこむ。 
「ん〜? ネギ坊主はまだ夢の中アルか?」 
 クーの言葉に、ネギは頭を振り振り身を起こした。もっとも、その目はまだ完全に正気を取り戻してはいないようだ。 
 クーは膝を追ってネギの前に座ると、彼の胸についた白濁液を指でつついた。 
「ほらほら、このままにしていたらバッチイアルよ」 
 言いながら、ネギの薄い色の乳首に塗り込むようになすりつける。 
「あ……」 
 その白い液の正体に恥ずかしさを覚え、また、乳首にくすぐったさと快感の入り混じる奇妙な感じを覚え、ネギは顔を赤くした。 
「ワタシが洗ってあげるアル」 
 クーはそこで、胸から下を覆っていたバスタオルの前を開いた。前二人の白い肌とは違う、褐色の素肌が露わになった。 
 ガラスのような繊細な美には欠けるが、真夏の太陽を思わせる陽気でエキゾチックな美しさがある。 
 胸は柿崎よりも幾分か小さく、手足にはうっすらと筋肉の影が浮き出している。妖艶な色気や可憐な清純さとは縁の無い体つきだか、エネルギーを秘めた明るく健康的な肢体である。 
 クーは片手の石鹸に、近くの湯船から手ですくったお湯をかけ、それで自分の体の全面を軽くこすりだした。 
 たちまちのうちに、クーの胸の辺りが石鹸の泡で覆い尽くされる。真っ白な石鹸の泡と、その向こうにかいま見える褐色の肌が鮮やかなコントラストを作り出している。 
「あれ、洗ってくれるって……」 
 ネギが軽く首をひねると、クーはニッと笑い、ネギに抱き付き、押し倒した。 
「うわあ」 
「ほら、おとなしくするアル」 
 驚いて手足をばたつかせるネギをうまく押さえ込みながら、クーは石鹸にまみれた自分の胸をネギの胸に押し付けた。 

 さらに両手をネギの背中に回し、クーの可愛らしい形をした胸が柔軟に潰れるまで、強く体を密着させる。 
 その状態から、軽く上下に体を動かす。 
「あ……」 
 すぐさま甘い声を出してしまうネギ。クーは少しいたずらっぽい目をしながら、自分の胸でネギの胸をマッサージするように洗い出す。 
「くーふぇ選手、柿崎選手にまけじとこれまた大胆な技を繰り出しました〜! これはわからなくなってきたかぁ!?」 
 しばらくそうやった後、今度はネギの体をぐるっと九十度回転させ、右の脇腹を胸のふくらみで愛撫する。 
 それが終わると背中。 
 それが終わると左の脇腹。 
 それが終わると、体をしゅっと下の方にずらし、右足を抱えるようにして胸で洗い出した。同じように左足もそうやって洗う。 
 スポンジよりずっとやわらかいもので全身をこすられる気持ちよさに、ネギの呼吸もだんたんと激しくなり、一度発射して萎えていたペニスも再び勢いを取り戻す。 
 が、しかし。 
「はい時間で〜す。くーふぇ選手そこまで!」 
「あちゃ〜」 
 クーは朝倉の方を向くと、ばつの悪い笑顔で頭に手をやった。 
 そして、近くにあった洗面器で湯船のお湯を汲み、自分の体中についた泡を洗い流す。 
 次いでもう一度お湯を汲むと、同じく全身泡だらけになったネギの体を手を引っ張って起こし、頭からザバーっとお湯をかける。 
「ほい、これできれいになったアルね」 
 そう言うと、クーは軽い足取りで去っていった。 
「射精には至らなかったくーふぇ選手ですが、柿崎選手によってネギ先生が一度出した直後ということを考えれば、再び先生のものを元気にさせただけでも評価できるでしょうか? そして次は今大会最大のダークホース、宮崎のどか選手の登場です!」 
 一呼吸置いて、出場者の列からのどかは前に踏み出した。 

 両手は固く拳を作っており、バスタオルの裾から伸びる線の細い足は傍目にわかるほど震えている。 
 関節が錆び付いたようにぎこちない足取りでネギの方へ向かうと、自然とその緊張が伝染したか、ギャラリーたちも息を飲んで静かに見守った。 
 ネギの前に立つのどか。 
 しかしそこで固まってしまい、何もできない。 
 未だ頭からクーにぶっかけられたお湯をぽたぽたと垂らしているネギも、どうしていいかわからず困惑顔だ。 
「……のどか、がんばって」 
 ギャラリーから、小さく声が聞こえる。励ましというよりは、祈りのような声。 
 それに押されるように、のどかはバスタオルの結び目に指をかけた。 
 数秒の躊躇。しかし彼女は、前髪の奥で目をぎゅっと閉じると、思いきって結び目をほどく。 
 のどかの体は、女性的な曲線という点から言えば、他の五人に比べて明かに引けをとっている。 
 胸や尻はなだらかで起伏に乏しく、性器を飾る毛もほとんど生えていない。 
 乳房と言うには慎ましやかなふくらみは、両手を前にやった時に多少その存在を主張するものの、谷間など望むべくもない。 
 のどかは手早くバスタオルを四つに畳んで脇に置き、ネギの前に横座りになった。 
 そしてそのまま、ネギの前で仰向けに横たわる。髪の毛が浴場の濡れた床に広がり、前髪に隠れていた、固く閉じた両目がさらされた。 
 大浴場の、高い天井からの照明が、のどかの前身を明らかにする。 
 もうもうとした湯気を通したためにやわらかいその光は、のどかの体を単に貧相の一言で片付けられないものにしていた。 
 仰向けになっているために乳房はさらに目立たなくなっているが、白く決めの細かい肌が、未成熟なプロポーションの中で女性であることを控えめに主張している。 
 細く肉付きの薄い手足は可憐そのもので、うっかり手を触れることをためらわせる繊細さがある。 
 性的なアピールに乏しい代わり、童話に出てくる天使のような、不可思議な魅力を漂わせていた。 
 のどかはまぶしそうに目を開くと、横たわったままネギの方を見て言った。 
「先生……ど、どうぞ……」 
 それだけ言うと、再びまぶたを閉じ、その上顔をネギから見て向こう側に背けてしまう。 
 ネギは何秒か、『何をどうぞなんだろう』と考えていたが、のどかの羞恥に耐えるその表情からそれを察した。 

 ネギはのどかの右の胸に手を伸ばし、きれいな桃色をした乳首を覆うように、手のひらを置いた。 
 のどかの体が、ビクリと震える。 
 手が止まってしまうネギ。 
 しかしのどかが嫌がる素振りを見せなかったため、置いた手のひらに恐る恐る力を入れて見る。そうすると、薄いとはいえ、確かに乳房があるのが感じられた。 
 のどかが「あ」と短い声を出し、また震えた。 
 今度は止まらずに、ゆるゆると力を入れながらさするように、回すようにのどかの胸を愛撫する。 
 のどかの口が小さく開き、熱い吐息が漏れた。 
 ネギはのどかの両足をまたぐと、彼女の上半身に覆い被る。 
 右の胸に愛撫を続けながら、左の胸の先端にキスをした。 
「あああっ」 
 とのどかの声。ネギは舌先で乳首と乳輪をペロペロと舐め、突つき、最後にはちゅっと音を立てて吸い付く。 
「ああっ、先生、先生、んんっ、ネギ先生ぇ……」 
 のどかは激しく頭を左右に振り、髪を振り乱す。両手の指先がカリカリと床をかき、細い足がぴんと伸びる。 
 その反応に高揚し、ネギは今度は反対側の乳首を口に含む。舌の愛撫から逃れた左の乳房は、間髪いれず手と指で愛された。 
「あっ、あ、あうううううぅ、はぁ、そんな、あ、えうぅ、せ、せんせ、あああああっ!」 
 乳首を中心に激しく攻められ、のどかは普段の引っ込み思案な性格を知るものが想像もできないような艶のある喘ぎ声を放つ。 
 その声が、ネギの芽生え始めたばかりの性欲を刺激し、ますます彼の愛撫に熱がこもるという正のフィードバックが起きていた。 
 それを邪魔しないように、朝倉はこれまでの張り上げるような声ではなく、皆に聞こえる範囲で囁くように実況を入れる。 
「なんということでしょう、これまで受身一辺倒だったネギ先生、のどか選手を猛烈に攻めております。まったく予想外の展開です。大きさと技術が勝負を分けると思われたこの大会、なんとのどか選手は貧乳が巨乳に優る唯一の長所、『感度』を武器にネギ先生に火をつけました」 

 強く、激しくなるネギの愛撫。それに応えるのどかの反応も、ますますなりふり構わないものになっていく。 
 のどかは胸から全身へと断続的に走る電流のような快楽の行き場を持て余し、ネギの体をぎゅっと抱きしめた。 
 左手がネギの後頭部を押さえつけつけたために、ネギの歯がのどかの乳頭に当たってしまう。 
 それが止めとなった。 
「あああああああああああああああああっ」 
 大浴場全体にこだまするのどかの絶叫。彼女の全身の筋肉が緊張し、痙攣するように体のあちこちが跳ねまわる。 
 声の反響が消えたころ、嘘のようにのどかは脱力し、眠るように目を閉じた。 
 ネギはというと、さきほどまで膨張しきっていたペニスが小さくなり、のどかの体の上でやはりぐったりとしている。 
 のどかの絶頂と時を同じくして、彼もまた達してしまったのだ。 
 浴場内は一瞬だけ静まりかえったあと、爆発するようなギャラリーたちの歓声で満たされた。 
 ネギとのどかを囲む輪の中からハルナと夕映が駆け出してきて、いまだ脱力したままののどかを助け起こす。 
「のどか、よく頑張りましたね」 
「感動したよ〜っ!」 
 二人の親友に助け起こされたのどかは、少し恥じらいながらもにっこりと笑った。 
「ネギ先生、本日二度目の放出だぁぁぁぁ! しかもその相手は、出場自体が無謀と思われていた宮崎選手でした。わかりません。勝負の行方がまったくわからなくなって参りましたー!!」 
 今まで押さえていた分を取り返すように溌剌とした声の朝倉。番狂わせが生じる可能性が出てきたことで、賭けの胴元として熱狂が押さえられないらしい。 
「盛りあがる一方の大会、そして次も優秀候補の一角です。五番手、長瀬楓選手どうぞ〜〜〜っ!」 
 出場者の列の中から、一際背の高い楓がネギに向かって歩き出した。 
 全身が緊張の固まりだったのどかと比べ、なんの気負いもなく実に堂々と、悠々とした足取りだ。 
 楓は歩きながらバスタオルを外し、軽く小脇に抱えた。 
 モデルのような長身もそうだが、はじけるようなその巨乳はまさに圧巻の一言である。 
 笑っているような、寝ているような、感情の掴めないのんびりした表情に、上下動のほとんどない不思議な歩法、そしてグラビアアイドル顔負けのスタイルと、様々な意味で楓は多くの人が言うようにとても中学生とは思えない。 

 楓はネギの前までくると、タオルを脇に置いて正座した。 
 体を起こしたネギの両脇の下に手を入れたかと思うと、その体を軽々と持ち上げる。 
 空中で、いわゆるお姫様だっこの形に抱きかえると、自分の腿の上にネギの尻をひょいっと乗せ、横抱きの形にする。 
 ちょうど自分の左胸の高さにあるネギの頭を手で押さえ、その大きな乳房に軽く押し付けた。 
 そのまま、何もしない。 
 あやかのようにぎゅうぎゅうと押しつけてくるわけでもないが、それではのどかのように好きに触れということなのだろうか。 
 ネギは楓の顔を見上げたが、その糸のように細い目をした顔は相変わらず微笑みを浮かべているだけで、何も読み取れなかった。 
「……」 
「……」 
 楓は無言。よってネギも無言。 
 仕方ないので、ネギはそのままじっとしている。 
 じっと楓の体に体重を預けている。 
 すると、その分厚い胸の脂肪を通して、音が聞こえてきた。 
 トクン。トクン。トクン。トクン。 
 一定のリズムを保つ、楓の心臓の鼓動音。 
 小さく深いそのリズムに、ネギは何故か聞き覚えがある気がした。 
 遠い昔、聞いたことが、確かにある。 
 それは、世界で最も安心できる場所の音だった。 
 ネギは楓の心臓の音に誘われるように目を閉じ、その豊かな胸に頭を預けた。 
 離れて見ればそれは、母親が幼い我が子を抱き、寝かし付けているように見えた。 
 誰一人声を出さず、音も立てず、静かに時が流れ、やがて時間切れとなった。 
 その瞬間、クラスメートたちの口から大浴場を一杯にする大歓声と、百の花火をいっぺんに点火したような猛烈な拍手が沸き起こった。 
「こ、これは盲点だぁーっ! 『ネギ先生を胸で喜ばせる』という課題から、出場者はもちろんギャラリーすらも、ネギ先生を興奮させる方向にしか発想が向かいませんでしたが、楓選手はまったく逆のアプローチを仕掛けましたっ!」 
 歓声と拍手に負けじと朝倉も声を張り上げる。 
「考えてみれば、授業に疲れて部屋に帰ってきた先生にとって最良のルームメイトとは、その疲れを癒してくれる相手なのかもしれません。やはり胸が大きい=母性的ということなのかぁーっ! 五人終わって現在楓選手が最有力優勝候補だぁ!」 

 飛び交う賭け札の石鹸をあわただしく並べながらの朝倉の言葉に、ふとネギは我にかえった。 
 つい5人の少女たちの体に夢中になってしまったが、やはり彼としては明日菜と一緒の部屋がよかった。 
 明日菜が前の出場者たちと同様、ネギの相手をしてくれれば明日菜を優勝させることができるが……。 
 ネギが明日菜を見ると、彼女はその瞳にありありと軽蔑の色を込めてネギを見ている。 
「それではいよいよ最後の選手です。神楽坂明日菜選手、どうぞー」 
 朝倉の声に、明日菜は微動だにしない。むすっと不機嫌な顔をしたまま、腕を組んで睨むようにネギを見ている。 
 その明日菜にあやかが挑発的な声をかける。 
「どうしたんですのアスナさん? はやくネギ先生のお相手をして差し上げなさい。それとも敗北を悟ったのですか? それならはやくそうおっしゃいなさい」 
 明日菜はきっと鋭くあやかの方を向く。 
「うっさいわね! やるわけないでしょ、あんたみたいなショタコンと一緒にしないでっ」 
「な、ショタコンとはなんですか! 私たちは純粋にネギ先生のためを思って……」 
 ぎゃーぎゃーと言い争う明日菜とあやか。しかし明日菜の決意は固いらしい。 
 思わず涙目になりながら、ネギは思った。 
(た、大変だ。こ、このままじゃ胸が一番大きな人の部屋に……かえられちゃう!?) 
 と、彼は今更ながらすぐ近くに、自分の杖があることに気づくいた。 
「あ!」 
 幸いにも、ギャラリーは参加しようとしない明日菜に注目している。明日菜自身も、あやかと言い争って彼の方を見ていない。 
 ネギは杖を掴むと立ちあがり、小声で呪文を唱え始めた。 
(よーし、こうなったら……) 
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル……」 
(僕の得意な風の魔法で──!!) 
 ネギは瞳を閉じて精神を集中する。 
 呪文によって制御されたネギの魔力により、周囲の風がうずまく。小規模な竜巻が生まれ、ネギの髪と、腰に巻きつけられたタオルを吹き上げる。ネギの全身から発される魔力の余波が、空間のところどころに溜まって、舞い散る花びらのようだ。 
 ネギは魔力を込めた左手を大きく開き、撃ち出すように明日菜に向けて突き出した。 
「aer aer amplificet mammas!!」 
 彼の意思に従って、突風が明日菜の背中に吹き付ける。 

「え」 
 明日菜が背中に感じた奇妙な圧力に首を傾げる間もなく、彼女の水着の胸の辺りに異変が起こった。 
 決して大きいとはいえないその胸元が、ぐぐっとせりあがったのだ。 
「「?」」 
 明日菜ばかりでなく、近くにいたあやかも、明日菜の胸に何かが起こっていることに気づいた。 
 次の瞬間、ボムンッと音すら立てて、明日菜の胸が飛び出すように膨れ上がった。楓すらもしのぐ、とてつもない爆乳だ。 
「「!?」」 
 突如として爆乳化した明日菜に、クラスメートの中学生離れした巨乳を見慣れている2−Aの女の子たちですら、目を丸くし、口をあんぐりと開けている。 
(でかっ……) 
(G……いやHカップ……!?) 
 唖然とするクラスメートたちを代表するかのようにあやかが震える声で言った。 
「ア……アスナさんそれは……」 
 明日菜を指す指もまたぷるぷると震えている。 
 それを見て、ネギは思わずガッツポーズを取った。予想以上に魔法がうまくいき、思わず満面の笑みがこぼれる。 
 その様子を、桜子が見て声を張り上げた。 
「あーっ、ネギくん凄い喜んでるっ。アスナの勝ちだ──っ」 
 おおーっと他の女の子たちからも同意の歓声。 
「ちょっ…お待ちを…今のはどう見ても不自然な……」 
 一人あやかだけが抗議をするが、誰も耳をかさないようだ。 
 ネギはそれを見てホッとした。 
(よ…良かったー) 
 ホッとし過ぎて、彼は風の制御を忘れていた。 
 明日菜の胸元はそのまま脹らみ続け、それぞれ明日菜の頭を二倍する大きさにまで成長している。 
「あれ?」 
「な、ななな」 
 ネギが風の使役を止める暇も無く、水着は脹らませ過ぎた風船そのままに、ボッパァァァンと景気のいい音をたてて破裂した。 
 明日菜はその衝撃に「あぶろぼあ」となんだかよくわからない悲鳴をあげ、クラスメートたちはまるで爆発のような水着の破裂に悲鳴をあげて逃げ惑う。 
 とんでもないことになってしまい青ざめるネギだが、今更どうしようもなく、後悔の涙を流しながら、「ああああ…」と意味を為さない声を漏らすのだった。 
  

   第三話 終わり 


次回予告! 
テストでひどい点をとってしまったバカレンジャー五人。その内四人までがネギの補習によって合格点を取るが、明日菜だけはいつまでたっても赤点のまま。 
高畑先生に軽蔑されたと思い込む明日菜は、一度は教室を飛び出すものの、ネギの言葉にやる気を取り戻す。もし、ネギが明日菜にいい点を取らせるためにとんでもない罰ゲームを考え出したら…? 乞うご期待! 


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