
◆am/upXHX12
「おい、誰にも見られてないだろうな……でしょうね、先生!?」
深夜の女子寮。千雨はキョロキョロと辺りを見回しながら少年を部屋に招き入れる。
「ハイッ! 大じょ……モガ」
「バッ! 声が大き……いですよ」
元気のいい返事に、あわててネギの口を左手でふさぎ、右手の人差し指を立て「しーっ」とジェスチャー
をすると、ネギはしゅんとなった。
「ご、ごめんなさい」
「い、いいから早く入れ……入ってください」
「ハ、ハイ」
もう一度外を見て、誰もいないのを確認すると、千雨はふーっと息をつき、静かに扉を閉めた。
まったくこれだからガキって奴は。どうしてこんな奴に私は……。
「あの、千雨さん?」
「なっ、なななっ、何だ!? ……ですか?」
いかんいかん。落ち着け。こんなガキにペースを乱されてどうする。しっかりしろ、自分……。
平静を装いながら千雨は振り返った。しかし、ネギの手に握られたものを見て、なけなしの冷静さも一気
に吹き飛んでしまった。ネギがにっこりと笑って、それを突き出す。
「今日はこれを着てくださいね、ちうさん」
「なっ……何だそりゃ!?」
それは紺色の、今では使われていないタイプのスクール水着であった。中央に縫い付けられた白いゼッケ
ンには、黒の太いマジックででかでかと、「3‐A ちう」と書かれている……。
「これは、スク……」
「知ってるよ! じゃなくて、何で私がこんなもん着なきゃなんねーんだ!」
「えーっ、だって、こないだ『何でも好きな服着てやる』って言ったじゃないですか」
「うっ……」
ああ、言ったさ。だが、よりにもよって、何故スク水なんだよ! 誰だ、こいつにいらん知恵つけさせた
のは!?
悶々とする千雨に、ネギはニコニコしながら「ハイッ」とスク水を渡す。引っ込めるつもりはないらしい。
千雨は観念してそれを受け取った。
「……仕方ねーな」
不機嫌そうな顔でスク水を引ったくると、ネギは心から嬉しそうに、
「ありがとうございます、ちうさん!」
かわいらしい笑顔を真っ正面に向けられて、ついつい頬がゆるむ千雨。
……はっ、何を考えてるんだ。そんなことだから、いつも最後は押し切られるんだ。あーっ、くそっ!
「……こ、今回だけだからな。……な、何見てんだよ! あっち向け、バカ!」
「すすすっ、すいませんっ!」
制服を脱ぎ始めても、ネギがじっと見つめ続けているのに気付き、あわてて向こうを向かせる。ネギは耳
まで真っ赤になりながら、後ろを向いて目を手で覆った。
「見たら殺すからな!」
目を閉じたネギの耳に、すっ、すすっ、と衣擦れの音が聞こえる。ふぁさっ、と今落ちたのは上着かな?
すると今脱いでいるのは下着、今振り返ったら一糸まとわぬ姿の……。
「見るなよ!」
「ハ、ハイッ」
よく考えたら、千雨の裸を見るのは別に初めてでは無いのだが、目を閉じた後ろで服を脱いでいる……
そのシチュエーションを想像すると、ネギは無性にドキドキしてきた。
「……いいぞ」
「えっ?」
「着替え終わった、ってんだよ」
そーっと振り返るネギ。そこには、頬をちょっと赤らめ、ブスッとしたスク水姿の千雨が立っていた。
「うわーっ、やっぱりちうさんは素敵です!」
「あっ……当たり前だろ、このちう様に似合わない衣裳なんてあるわけねーよ」
やはり誉められると嬉しいのか、千雨の口元がにやける。照れ隠しのつもりか、いつもの強気なセリフを
吐き、フンッ、と胸を突きだしてポーズを取る。
「やっぱり思ったとおり、いえ、思った以上にきれいでカワイイですよ」
まったく裏表のない笑顔で称賛の言葉を浴びせてくるネギ。あんなに恥ずかしかったこの格好が、いつの
間にか豪華なドレスを着ているかのような気分にさえなる。
あーっ、いつものパターンだ。いつも、この手で乗せられちまうんだ。くそっ、わかってるのに……。
「ちうさん、ポーズをとってみて下さい、ほら……そう、素敵です、ちうさん! さあ、次は……」
ネギは調子に乗って、次々ときわどいポーズを要求してくる。はじめは乗せられていた千雨だったが、ふ
と我に返ると、急に恥ずかしさが込み上げてきて、
「……やめだやめだ!」
「えーっ」
「えー、じゃねえ! だいたい何だこの水着、サイズ小さすぎて痛いんだよ!」
「え、大変です、どこが痛いんですか?」
「どこって、その、胸とか……い、いろいろだよ!」
千雨の着ているスク水はあきらかにひと回り以上小さく、胸には深い谷間ができていて今にもはちきれそ
うだ。それに、脚を広げたポーズをとった拍子に股の部分が食い込んで、まるでTバックのようになってい
る。もちろん、ネットアイドルをやっている以上身だしなみには人一倍気を使っており、アンダーヘアがは
み出すようなはしたない真似はしていないが……。
「とにかく、擦れて痛い……コラ、触るなっ!」
ネギが、ツンと立った胸の突起や水着の股間にくっきり浮かんだスジを撫でた。
「ここですか? どうです、楽になりましたか?」
「あっ、やめっ……ひゃあっ! こ、この……いい加減にしろっ!」
「あたっ」
ぽかり、ネギの頭をはたく千雨。ひるんだ隙に間合いを取り、真っ赤な顔でにらみ付けた。
「調子に乗るな! これだからガキは……」
「ご、ごめんなさい……」
千雨が怒るとネギはしゅんとなって謝り、千雨を涙目で見つめる。その仕草に思わずたじろぐ千雨。攻守
が入れ替わった瞬間だった。
ちくしょう、この目に弱いんだよな……。
「あの、許して下さいっ」
「……わかったよ」
「ありがとうございますっ」
「わっ、バカ」
千雨の返事にネギは満面の笑みを浮かべ、ガバッと飛び付いてくる。不意を突かれた千雨はそれを支えき
れず、後ろへ押し倒される格好になった。
「ごごごごめんなさいっ」
「いてて……。こ、このヤロ……っ!」
め、メガネ!
倒れた拍子にメガネが外れてしまったらしい。素顔を見られることに慣れていない千雨にとって、このメ
ガネは本当の自分を守る鎧、メガネなしだと裸を見られるも同然だった。至近距離で直に見つめられて、恥
ずかしさのあまり顔から火が出そうだ。
「あ、あのっ、どどどっ」
コラ、どけっ、このっ……お願いだからっ! だめなんだよ素顔は、わたし……!
恥ずかしくてしどろもどろになる千雨、その顔にネギの顔が迫り……
「ごめんなさい、ちうさん」
バカ、やめろっ、コラ、そんな目で……。
「んっ!」
唇が重なった。
千雨の頭が真っ白になる。しばしの間、目を閉じて唇を重ね続け……そしてゆっくりとネギの唇が離れた。
目を開けたときにはもう、恥ずかしさもどこかに吹き飛んでしまっていた。
「その、ちうさん……あんまりかわいかったから、つい……」
「……言って」
「え?」
「もっと言って下さい、ネギ先生! 私のこと、かわいいって!」
真剣な表情で懇願する千雨。
「は、はい、その、ちうさん、いえ、千雨さんは……スゴく、かわいいです! 千雨さんは、きれいで、か
わいくて……ぼく、大好きです!」
千雨の胸が熱いもので満たされていく。
こいつは、いつもそうだ……ありのままの私を見て、そして認めてくれる。私に、自信をくれる。だから、
私はこいつのことが……。
「あっ……そ、その、千雨さんは、かわいくて、だから、その……」
「もういいよ、先生」
さっきとは逆に、しどろもどろになったネギを微笑みながら優しく抱き締める千雨。そしてこれもさっき
とは逆に……今度は千雨のほうから唇を重ねた。
キスの後、しばし見つめ合う二人。ネギが何か言いたそうにしているのを見て、千雨は先回りした。
「……いいよ」
ネギが勢いよくペニスを取り出し、スク水の上から千雨の股に擦り付ける。心地よい刺激に声を洩らす千
雨。割れ目に食い込んで深い溝ができた股布の部分に、しっとりと染みが広がる。
ネギがスク水の肩の部分を片方ずらして脱がせると、小さな水着に締め付けられていた胸がひとつ、勢いよ
くこぼれた。形のいい乳房の先端で、充血してツンと立ったピンク色の乳頭を指先で転がすと、千雨が艶っ
ぽい喘ぎ声を洩らした。
「あっ、あっ……あぁっ!」
「千雨さんっ、千雨さんっ……うっ」
突然、千雨の股間に当たっているペニスがびくんっ、と震えたと思うと、ネギが体を起こす。その瞬間、
ネギのペニスから大量の精液がぶちまけられた。紺色のスク水の腹の部分に、点々と白いしぶきがかかる。
「ばっ、バカ野郎っ」
「ごごごめんなさいっ」
千雨の叱責に首をすくめるネギ。ネギは千雨を自分の精液で汚してしまったことを怒っているのかと思い、
「その、すすすぐ拭きますから」
「違うよ! そーじゃなくて、早すぎんだよ!」
「え?」
「あーっ、もう……まだ、私が全然、その……き、気持ち良くなってねーんだよっ!」
「あ……、あぁ! そ、そうですね! すすすいません」
「……謝るより、他にすることがあるだろ?」
照れ臭そうに言うと、脚を開き、水着の股布を横にずらした。水気が滴りつやつやと輝くピンク色の秘唇
が外気に晒される。
「ちゃんと気持ち良くしねーと、承知しないからな!」
千雨は顔を真っ赤にしながら、唇を尖らせた。
「は、ハイ、それでは失礼しますっ」
ネギは千雨の股間に顔をうずめ、ピンクの陰唇を舌でなぞった。
「ひゃうっ」
ぴちゃぴちゃとネギが猫のように忙しく舌を動かすと、それに合わせて千雨が背筋を震わせ悶えた。真っ
赤な顔で目を閉じ歯を食いしばり、両手でネギの頭を押さえてこらえる。
「あっ……、やめっ……ひゃあっ」
ネギの舌先が、充血して膨らんだ陰核をとらえると、千雨はたまらず甲高い悲鳴をあげて大きく仰け反っ
た。効果ありと見るや、ネギはそこを集中的に責め立てる。慎重に舌で皮を剥き、肉芽を甘噛みすると、狂
ったように脚をばたつかせる。思わず叫びそうになる千雨だったが、歯を食いしばり、最後の理性でどうに
かこらえた。何しろここは夜の女子寮だ。さすがにそれはシャレにならない。
「んっ……んんーっ!」
なおもネギの責めは続く。
ヤバい。限界だ。もうこれ以上は、やめっ、こらえっ、あっ、ああっ――
「んむーーーーーっ!」
体を大きく弓なりにそらし、細かく震える千雨。大量の愛液がほとばしり、ネギの顔をびしょびしょに濡
らした。千雨はそのまま全身の力を抜いて、くたっと崩れる。ネギが体を起こし見ると、ピンクの秘唇はひ
くひくと痙攣してだらしなくよだれを垂れ流していた。
「……千雨さん」
「うぁ?」
ごくっと唾を飲み、ネギが千雨に覆いかぶさる。意識が朦朧とした千雨が気だるげに目を開けると、ネギ
の顔が間近に迫っていた。
「いきますよ、千雨さん」
先ほどの射精から回復し、再び痛いくらいに膨らんだ陰茎を、千雨の秘唇へと指で導く。すでに十分濡れ
ているため、さしたる抵抗もなく亀頭がずぷりとめり込む。
「! ちょっ……」
ネギはためらうことなく、一気に腰を突き出した。「あぁーーーっ! あ、あつ、熱いよぉっ」
下腹部に衝撃が走り、からだ全体がじんと熱くなる。焼けた杭を差し込まれたような感触に、たまらず声
を上げる千雨。むき出しになった乳房を乱暴に揉みしだきながら、ネギは腰を振り続けた。
「あ、あっ、せ、先生っ、熱い、熱いのぉっ!」
激しいピストン運動の、パァン、パァンという音が部屋中に響く。そのピッチが上がった。
「くっ、も、もう……で、出ますっ」
ネギがぐっと腰を押しつけた。膣内でペニスがさらに膨らむのを感じる。
「あ、ちょっ、胎内は……」
さすがにそれはマズいだろ、妊娠したらどうする、セキニン取れるのかよ、ガキのくせに、だいたいこい
つは、いつもいつも、あっ――
胎内に熱い奔流が流し込まれ、千雨の思考が中断された。頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。
何やら意味不明な言葉を叫びながら、千雨のは意識を失った……。
ヤバい。
ガバッと飛び起きた千雨が最初に考えたのが、それだった。顔から血の気が引いていくのを感じる。
あれだけ大声で叫んでたら、まわりに絶対バレたに決まっている。しかも、ぼんやりとした記憶のなかで、
最後に叫んだのはこいつの名前だったような……。あーっ、一生の不覚、身の破滅だ……!
「千雨さん、千雨さん」
「あ? 何だよっ!?」
誰のせいだと思ってやがる! 涙目で思わずつかみかかる千雨。ネギはちょっとむせながら、
「だ、大丈夫ですよ、他の人には絶対バレませんから」
「な、何でそんなこと……って、もしかして、魔法ってやつか?」
「はい、だからどんな大声出しても平気ですよ」
つくづく何でもアリだな……。ま、いいか、助かったぜ。
ほっと一息つく千雨。そんな彼女に向かってネギはにこにこしながら言った。
「だからもう一回しましょう、千雨さん!」