◆O/UZZY.mgg 


THE END OF NOCTURNE 

真帆良学園学生寮からそう遠くないとこに存在する真帆良大学病院。 
そこの中のとある個室の病室―――――― 

その空間の真ん中のベッドで、全身に沢山の傷をこしらえて 
たまに少し痛みで呻きながらも何の問題も無く眠りに落ちている少年、 
真帆良学園中等部3−A担任・ネギ・スプリングフィールド の傍で…… 

3−A出席番号5番の保健委員・和泉亜子 は、 
ただひたすら、その紅い目が白目まで赤くなる位に、 
立ち尽くして自責の涙を流していた……。 

「先生……いや、ネギ君……。 
 なして、なして君ばっかり痛い目に会わなければいけないん? 
 なして、なして……そない痛い目に会うてまで、ウチを庇うん? 
 なして、なして……ウチの大事な親友…まき絵、裕奈の分まで傷つくん? 
 ホンマなら……君の傷……全部、ウチに付いているべきやっちゅうのに…?なしてや…なして…?」 

そう自責の念に駆られた独白を終えた後、亜子は、身に纏っている総ての衣類を脱ぎ捨て、右脇腹を眺める。 
そこには……クラス内では公然の秘密となっていた、一度見たら忘れられない強烈な傷痕が…… 



見事に無くなっており、透き通るような綺麗な皮膚によって、流麗なラインを再び形作っていた―― 

「あの傷が…そして、あの傷と一緒に付きまとっていた過去も「ツキモノ」も消えたのは… 
 ホンマは……ごっつう嬉しい筈なんやけどなぁ……。何やろう……ホンマ、ちっとも嬉しゅうないなぁ。 
 やっぱり、アレやのか……ウチの傷が無くなった代わりに、ネギ君が傷だらけになったからやのかな…。」 

そう言った後、死んだように眠るネギのシーツと、病院服を剥ぎ取り、 
静かに横に添い寝するように身を置き、傷を一つずつ優しく舐めていった……。 

「ウチ等より上の年代の男の子やったら「男前やなー」と笑い飛ばせるやろうけど…… 
 流石にネギ君の歳でこれはそんな冗談で笑い飛ばせへん……過酷過ぎるでホンマ…。」 

悲しみに打ちひしがれながら傷を舐める亜子の脳裏に、今に至る短いようで長い経緯が駆け巡る―――――― 

第一話終 



第二話 

病院での回想の数日前、GW明けのある晴れた週末 



学園において体育祭と並ぶ人気スポーツイベント、球技大会。 
今年は、聖ウルスラと合同という巨大企画な上に、女子では珍しく、サッカーで執り行われる事となった。 
それで、3−Aでも、男子中等部のサッカー部で、マネージャーとして色々と見てきた亜子を中心として、 
因縁のある(?)ウルスラを打倒する事を目標に一丸となって放課後練習に励んでいた。 

「あわわっ!……えーい、それっ!」 
「おー、なかなかやるな、ネギ坊主!」 
「なんかドッヂの時と違って水を得た魚みたいにゃー。」 
「向こうでは、休み時間にみんなでコレで遊んでましたから…おっとと。」 

色々なテクの練習を兼ねて三角パスをする 大河内アキラ と 明石裕奈 とネギ。 
特殊ルールにより、体育系部顧問・体育教師以外は選手として出る事となったので、ネギも練習の輪に加わっている。 
しかし、流石はサッカー発祥国の人間。子供ながらもみんなの動きにきちっとついて行くという嬉しい誤算を起こしてくれていた。 

「さっすが、ネギ君。サッカー母国産まれは伊達じゃないなぁ。」 
「そりゃあそーだけど……何か違う気がするなぁ。」 
「なして?子供は元気なのが一番。 
 授業とは違う意味で生き生きしているネギ君も良いと思うけどなぁ。 
 それともアレなん?アスナは……とろくさいネギ君のほうが好きなんか?」 
「何でそっちの方になるのよ!!」 
「あいたたたたたたたたたたたたた!アスナ、腰折れてまう〜!」 

脇の方で、練習前の柔軟を行っているのは 神楽坂明日菜 と 近衛木乃香 。 
ドッヂと違って活発に動くネギの事について談笑しながら。 
釣った代償に見事に腰を破壊されそうになりながらも木乃香は心底「ニヤリ」としているのがよく判る。
「えーっと…そ、そこはこの時には少し下がった方が効率よく動けますー!」 
「お、お、おー。なるほど。……監督業もいい筋してるね。その調子でがんがん引っ張ってね。本屋改め、3−Aのトルシエ!」 
「ですから、この時にはこう自然且つ派手に演じれば相手のカードは確実です…。」 
「勝ちたいのは判るけど……いい加減痛くなってきたよ。本屋ちゃんがトルシエだとしたら、あんたはさしずめヒディンクね…。」 
「ジーコの方がいいです……。」 

もう一つの特殊ルール、監督は非サッカー部関係の生徒から1〜2名で、ということで3−Aの監督になった 
宮崎のどか と 綾瀬夕映 。両方とも非常に頭が切れるのに、細かい采配で人柄と性格が如実に現れている。 
てか、そんだけダーティな事教えておいてジーコはないだろ、バカリーダー。 

「やっぱり、そこのポジションは拙者がやりたかったでござる……。」 
「しょうがないよ、みんな楓の当たりの強さ信頼して今のポジションに置いたんだから。大丈夫だよ、私なら。ボール掴むのなら新体操で慣れてるし。」 
「というか……ピンチでない時はのんびり出来そうだから……。」 
「はぁー、結局そっちなのね……。」 

長瀬楓 をキッカーにしてあらゆる軌跡の球への対応を練習しているのは 佐々木まき絵。 
ポジションのことで珍しくごねているようだが、元(?)バカレンジャー同士信頼し合っているのか 
深刻な感じではなくむしろ和やかに楽しんでいる感じである。 
そして、3−Aの要である亜子は、中華コンビ・ 超鈴音 & 古菲 と共に 
FWとしての色々なシュートの練習を行おうとしていた。 

「さて。まぁ君ら2人なら十分キックの力や上手さはあるから、のっけから変化球の練習いくねんけど、異議はないん?」 
「全く問題はないネ。」 
「もったいぶらないで早く教えて欲しいアル〜!」 
「まぁまぁ落ち着いて。じゃあまずは自然に切れていく撃ち方やるで。ウチが説明しながら実演するから、よう見とき。 
 まっすぐ蹴る時と違って、すこし足を中心からずらすんや。それで曲げたい方向にずらした位置でこう………………」 





どさっ………… 





「!!亜子、どうしたネ?」 
「アイヤー!アコ!しっかりするアル!ネギ坊主、ネギ坊主ぅ〜!」 

さっきまで、元気に動き回っていた亜子が、突然、 
総ての紐を切られたマリオネットの様に正気を失って倒れてしまった。 
総てに優れた天才も、格闘のプロも、流石に驚きを禁じえなかったようだ。 
クラスの殆ど皆が、驚嘆、心配し、亜子の元に駆け寄ってくる……。 

「遂に、来てはいけない事態が来ちゃったかな…まき絵。」 
「どうしよう……この事って、ネギ君に言うべきかな……いや、やっぱりこれだけは言えないね、裕奈…。」 

第二話終 



第三話 

(今日、突然倒れたのは、一体なんだったんだろう……。 
 あの後、保健室で休んだあとは良くなっていたみたいだけど……。 
 そういえば、ココ最近、普通の授業の時でも、調子悪そうにしていたみたいだったな……。) 

練習中に亜子が倒れた日の夜、ネギは、木乃香の実家に遊びに行った同居人二人が居ない部屋で 
一人寝の寂しさに震えながらも、いきなり倒れた亜子の事を心配していた…。 

(そういえば、和泉さんの同室の佐々木さんやゆーなさんに聞いてみたけど、明確な答えが返ってこなかったな…。 
 今わかっている事といえば、大方昼間体調が優れないことがあって、夕方以降になるとそうでもなくなる事、か。 
 昼がダメで夜が平気……まさか、吸血鬼なんてことはないよね……なにより、ここは日本…なんだ…から……Zzz......) 

色々と亜子について考察しているうちに、ネギは疲れでそのまま熟睡モードに突入した。 



きぃぃぃぃぃ………ぽむ 

「………………」 

週末の夜を白河夜船に揺られるネギの元に、妖しい闖入者が入ってきた。 

(何とか、みんなのお陰で、正式な教員になれたけど、 
 メルディアナの同期のみんなは今頃どうしているだろ…。 
 アーニャ……ロンドンのスモッグの中、元気でやっているかな……。 
 お姉ちゃん……いくら僕より大人と入っても、僕が居なくなった事で淋しくなっていないかな……。) 

どうやら、ネギは、故郷のみんなを心配したり懐かしがったりしている夢を見ているため、全く侵入者に気づいていない…。 

(あ……お姉ちゃん……一緒に寝てくれるんだ……。 
 えっ!おっぱい触らせてくれるの……やった!!! 
 えっ……直に吸ってもいいの?正教員として根付けたご褒美に……ありがとう…。 
 えっ……その前に……キスさせて欲しい?それまではダメ……? 
 う、うん、判ったよ、お姉ちゃん……。あ、あぁん……あっ……あん…………!、!?はうっ?! 
 ちょ、ちょっと、何してるのお姉ちゃん!!何で僕の血を……えうぅ……気持ちよくて力出ない……でもこれじゃダメだ!ごめんお姉ちゃん!) 

「え――――――――――い!!」 

どんがらがっしゃ――――――――――ん 

「あれ……夢か……でもなんで起き上がる時に人の重さ感じてたんだろ……おまけにちょっと首がすーすー……!!だ、誰だ!」 
「う……うう…………」 

(ま、まさか……この日本に……吸血鬼!? 
 落ち着け……落ち着くんだ……えーと、確かこの手の相手を拘束できる魔法があったような……思い出した!えーい!!) 

ネギの夢とシンクロするように現れた吸血鬼。 
正確には、吸血鬼がネギの寝首をかく為にした行動がネギの夢にフィードバックされていたのだが…。 
歳不相応な冷静さで、吸血鬼の動きを拘束する魔法を発動させた。が……。 

「「あ、亜子――――――――――、ダメ――――――――――!!……あ。」」 
「え……佐々木さん、ゆーなさん……。」 

「……なるほど、そういうことだったんですか…………。」 
「はぁ……スンマセン、ネギ先生……ウチがこんな体質なばっかりに巻き込んでしもて……。」 
「ていうか、私的にはネギ君の力の方にびっくりだよ……。」 
「前々から、特に、島の時から普通の子と違うなーって、思ってたけど……。」 

なんとか、事の収拾をつけるべく、仲良し3人組の部屋に来たネギ。 
今の騒動で、三人に、ネギが修行中の魔法使いであることが発覚され、 
同時に、亜子が、かつて他の吸血鬼に襲われたことで自分もそれになっていたことがネギに発覚してしまっていた。 

「んで、何とか悪あがきして逃げよう思て、しくじって血を吸われたところが、この痕やねん……。」 

他の女子には公然の秘密となっていた脇腹の傷を、ネギに見せる亜子。 

「…………て、なにまじまじ見てるん?」 
「え……あ、いや……その……綺麗なおなかだなー、と思って……すいません。」 
「!!な、何アホな事いうてるんですか先生!!……こない、傷物やのに……。」 
「そんな事ないですよ……例え傷があろうが、和泉さんは和泉さんですから……。」 
「あー、ネギ君言ってることがエロオヤジになってるにゃー♪」 
「あははは!流石は「イギリス紳士」言うことが違うねー♪」 
「ななななな、なんでそっちの方に行くんですか!! 
 ……まぁそれはともかくとして、今までは今のままで良いとしても、最近の感じじゃ、 
 そうは言い切れないんじゃないですか?和泉さん。最近頓に昼間の体調が優れない感じに見受けられるので…。」 
「そうなんや……今までは、まき絵や裕奈に、定期的に血を分けてもらえれば、 
 他の子と同じように普通に生活できてたんやけど……最近は血を貰う頻度あげないとしんどくなってきたねん…。 
 時々、まき絵と裕奈も、あんまり調子が芳しくない時あるやろ?それも、ウチが原因なんよ…はぁ、ウチ、どんどん人でなくなっていく…。」 
「それでさ……実を言うと、ネギ君が来る前に、バカレンジャーのみんなで、亜子の為に 
 「この世のありとあらゆる憑き物を払うことが出来る方法を記した本」を探したことあるんだけど…… 
 この前の頭がよくなる魔法書の時と違って、ゲームみたいなモンスターがうようよいてバカレンジャーでもどうしようもなくなって諦めてたの。」 
「…………それだ!!」 

がばっ! 

「「「あ、ちょっと、ネギ君、ネギくーん!!」」」 

何とかして亜子を救いたいという一心から、その魔法書の話を聞いた途端に、 
ネギは飛び跳ねるように部屋を後にしていった。恐らく、このまま図書館島に行ってしまうのであろう。 

「ねぇ……ネギ君、さっきの本の場所、わかるのかな?」 
「「さぁ?」」 

第三話終 



第四話 

図書館島地下……ただ魔法書の存在を聞いて飛び出したため、案の定、ネギは道に迷っていた。 

「あ――――、もうちょっと落ち着いて話聞いていればよかったかな……。 
 しかし……もう時間的に後戻りできない所まで来ちゃったし……えいっ!」 

ぼーん! 

「何とか……この空間に漂う魔法の力の違いを嗅ぎ分けながら探すしかないか。和泉さんの…ひいてはクラスの無事のために!」 

立ち向かってくるモンスターを魔法でやり過ごしつつ魔法力の違いを察知しながらネギは目的の書の元に向かっていた。 

「ん……この方向からはメルキセデクの書の気配がする……。 
 そして…?何か違う力が少しずれた所から感じる……。この気配かな…。 
 前と違うルートで今歩いてるからかな……佐々木さんの言うとおり確かに敵が出てきているし。 
 よし。とりあえずその気配の方向を目指してみるか…………。えーと、とりあえず罠にも気をつけないと……。」 

カチ 

ズズズズズ…………ガラガラガラガラ………… 

「うわ――――――――!!そう思った矢先に発動させちゃった!!」 

ネギ、力の気配の察知に気を取られすぎて、またしても罠を発動させてしまった。 

「くっ!…………」 

間に合わないかもと思いつつもバリアを張ろうとして身構えたその時………… 

「「「ネギ先生――――――!!!!」」」 

ひゅるるるるるるるるるる 

ドガッ! 
ばいーん! 
がっしゃ――――ん! 

聞き覚えのある声と共に、三つの球……サッカーボール、バスケットボール、新体操の球が後方から 
ものすごい勢いで飛来し、ネギに降りかかる巨大な本棚を弾き飛ばし、持ち主の元に還っていった…。 

そこには、やはり見慣れた仲良し三人組…先刻、四人で互いの秘密を共有しあった面子が、ネギを心配して追いかけてきていた。 

「い、和泉さん……それに、佐々木さん、ゆーなさんまで……。」 
「先生……ウチ自身の問題なのに、そこまで親身に考えてくれて行動起こしたのに、ウチ等だけ傍観なんてやってられまへん!」 
「そうだよ……。立派な担任で、人に言えない凄い力持っているとはいえ、子供を見殺しになんて出来ないよ……。」 
「私みたいなバカが心配させるのならともかく、ネギ君が心配させるのは本末転倒なんだからね…!」 
「みんな……。皆を心配させないのも僕の役目なのに、逆に心配させてしまってすいません。」 

「ええんよええんよ。そうやって、向こう見ずながらも、ウチらのために一所懸命やってきた所が、ウチら、気に入ってんねんから。」 
「だからさ…今はそんな事で気を揉まないで、一緒に亜子を助けよう、ね。」 
「あ、ありがとうございます!」 
「そういえばネギ君、さっきの本までの地図持ってなかったよねー。……はい。」 
「すいません、佐々木さん。 
 ……それじゃ、心強い仲間が加わった所で、目的の本まで急ぎましょう!」 
「ちょっとまって。行き先が判ったのはいいけど、これから先、 
 モンスター多いし、トラップも沢山あると思うんだけど……それを上手くやり過ごさないと、無駄に時間を喰らうだけと思うけど…。」 
「裕奈。それなら私にいい考えがあるよー。 
 ネギ君ネギ君。ちょっと、こっち向いてくれる?」 
「はい、なんでしょう佐々木さん?」 
「そーれ、こちょこちょこちょ……!」 

まき絵は得意のリボン捌きでネギの鼻腔を心行くまでくすぐり倒した! 

「わ、わは、佐々木さん、や、やめ…ふぁ、は、は、 は  く  ち  ん  っ  !  」 



ごごごごごごごごごご………………………… 



ネギのくしゃみによって、同一フロアのトラップが総て反応して、不安要素がことごとく無くなった…! 

「前々からネギ先生のくしゃみは変やと思うたけど、そういう使い方があるんか……まき絵、賢うなったなぁ♪」 
「えへへー。これでいつもアスナに怒られていた汚名挽か……汚名返上だよね、ネギ君♪」 
「喜んでいいのか悪いのか……」 
「こういう時は素直に喜んだって良いんだにゃー。」 
「あははは……す、すいません…。」 
「「「あはははは……」」」 



「何コレ……お父さんが見た遺跡よりスゴイよ……。」 

「うっわー、こんなんで本当に図書館として機能してるんかなぁ……こんな断崖絶壁みたいな本棚…。」 

「うえええん、またこんな服汚れちゃう狭い通路が……。」 

「……えー、今までの感じだとあと少しで到着できそうです…もう一頑張りです!」 

四人で敵を振り払いつつトラップ解除しつつ、遂に目的地の目の前に到達した……。 

第四話終 



第五話 

きゅるるるるるる…… 

「「「??」」」 
「あ……さっき血ぃ吸い損ねたこと忘れてもうたからお腹減ってもうた……。」 
「じゃあさ、目的の本の前で何があるかわからないから、ここで先に休憩しようか? 
 取り急いでたから、部屋の中の手を付けていないお菓子とか残り物しかないけど。」 
「わざわざ準備してくれたのですか…助かります。それじゃあ、一休みしましょう。」 

目的の書のありか、と思われる場所の目の前で、4人は暫しの休息を取り始めた。 

「バカレンジャーで挑戦した時は半分来るのに今と同じ時間かかったのに…… 
 ネギ君の魔法様々だねー。でも……頭がよくなる本のとき、何で、こっそりでもいいから使わなかったの?」 
「えー……それはですね……あまり大っぴらに言うのもなんですが……。」 

「やっぱりアスナか……。はぁ、一度簀巻きにして秩父のy」 
「まあまあ落ち着いて。でも、そのお陰で今の自分があるのかも、と思っているのでそこまで言わなくても…。」 
「ネギ君は本当に優しいんだね……でもさ、怒るべき時には怒らないと、相手も駄目になるし、何より重圧で自分が壊れちゃうよ。」 
「からかわれた時に怒るのは最近良く見るんやけどなー。くすくす…… 
 その調子をやるべきときにやれたらもっと良い先生になれると思うで。まぁ、今の状態でもすごく良い先生やと思うけどな。」 
「色々心配かけてすいません……って、あ、また心配かけさせちゃった……。」 
「そんな気にせんでもええねん。ウチら学園歴相当長いけど、先生まだ数ヶ月やろ?互いに色々教えあう、って思えばさ…。」 
「ネギ君のこの生真面目さ、私の弟にほんの少しでも分けてあげたいよー。」 
「「「「あはははは……」」」」 

お菓子や軽食をつまみながら談笑する四人。それぞれ腹ごしらえが終わった時……。 

「和泉さん。」 
「どうしたん?ネギ先生。」 
「体力の方、大丈夫ですか?血がないとこの後辛いかもしれませんよ…。」 
「う、ウチは大丈夫や……今までもみんなについていってるねんて。さっきもちゃんと食べたし…。」 
「でも……途中で脱力して足手まといになるのは耐えられません。 
 もし宜しかったら……僕の血を、少し分けてあげます。まぁ元々、皆より量はありませんが。」 
「えっ……そんな、気持ちは嬉しいねんけど……そんなことしたら先生の力が……。」 
「多少力が抜ける分には魔法でなんとか誤魔化せますよ。なので、それよりも和泉さんが動けなくなる事の方が気掛かりです。」 
「ほんま、すんません……。」 
「教え子が困っているのに教師としてそれを見過ごすわけにはいきませんから……さぁ、早く。」 
「ほんじゃ、お言葉に甘えます……あーんっ。」 

不測の事態に備えて、ネギは自らの血を亜子に分け与えた。 

(あー、ネギ君には悪いけど、めっさ力が涌いてくるわ……。それに…ウチらより若いだけあって、綺麗な味がする……。) 
(あっ、あ……夢に見た感覚と同じだ……。力が抜けるのと同時に、何かが昂るような感じだ…なんか、もっと吸われたいと思っちゃうよ…。) 

お互いに、血の味と、血を吸われる時に得るえもいわれぬ快感に酔いしれていた……。 

「ねぇねぇ裕奈、見て見て。ネギ君のあそこ……?」 
「どれどれ……あ、スゴイ……血を吸われて感じるの、女の子だけじゃないんだ……?」 
「……あ、佐々木さん、ゆーなさん…一体何を見てはしゃいでるんだろ……あ。」 

外野の黄色い声に我に返ったネギは、その原因が自分の股間に生じている事を知り、慌てて前を隠そうとした……。 

「ふふふ。男の子も……血ぃ吸われると感じちゃうんか……女の子の血しか吸うたことないから、初めて見たわ……?」 
「えうぅ……い、和泉さん……どうして、僕、こんな風に……」 
「先生……泣く事ないんよ。何故だか、ウチに血を吸われるとみんな気持ちよくなってまうんや。まき絵や裕奈もそうやし。」 
「うぐぅ……女子生徒の前でこんなになっちゃうなんて……僕は教師失格だ……。」 
「気にしなくてもいいにゃー。これは特殊な事なんだからさ。」 
「この事は誰にも言わないから、もう泣かないで。ネギ君……。」 
「すいません……。」 
「しかしやなー、こんだけ大きくなってまうと、違う意味で動きが鈍くなりそうやな……よし!ネギ先生、ウチがおちんちん元に戻してあげる♪」 
「えっ?本当ですか!?助かります……。」 
「ほんじゃ、先生。おちんちん取り出すで。そうしないと、その作業出来へんから……。」 
「は、はい……それじゃ、お願いします……。」 

じー…… 

ぼろんっ! 

「「「!!!」」」 
「嘘……幼い時にお風呂で見たお父さんのより、おっきい……。」 
「弟なんかとは到底比べ物にならないよ……見ただけで感じちゃう……。」 

拘束から解き放たれ、天を貫かんばかりのネギの逸物に皆息を呑んだ。 
その物体は、「おちんちん」というニュアンスよりも寧ろ「突然変異で股間に生えた腕」と言った方が相応しいほどの威容を誇っていた。 

「あ、あまりマジマジ見ないで下さい…見ただけでどうかしそうです…。」 
「ネギ先生が大人顔負けなのは頭の良さだけやないんやな〜? 
 これは……咥える事は出来そうにもないな…………でも生殺しは可哀想やしな……えーい、もうワヤやー!」 
「あ、あひゃああん!そ、そんなに激しくしたら…!」 

吸血の副作用で暴走したネギのペニスをどうにか鎮めようとする亜子。咥える事が出来ないと知るや、 
一般的に弱い部分…つなぎ目や裏筋、尿道口やカリの繋ぎ目などを舌でぬるぬるになるぐらいに愛撫し、 
更には、そのぬめりを利用して、両手を使って、メリハリをつけながら軸を揉んだり扱いたりしはじめた……。 

「うふふ……。先生、まだ大きうなってる……。そんなに気持ちええん?男の子のは、初めてなんやけど…。」 
「はい……血を吸われるのより……いいです……。なんか、体が熱くなってるみたい……あ、あんっ?」 
「ありがと。ほんじゃ……もっともっと気持ちようなりやー。それっ♪」 
「あ、ああんっ!そ、そこ……ダメェん?」 

亜子は、ネギのペニスを扱いていた手のうちの片方を、睾丸や肛門を責めるのに回した。 
ネギも、その未知の感覚に驚きつつも、体を委ねてしまっている……。 

「ひぐぅ……和泉さん……僕、もう駄目……出ちゃいますぅ……。」 
「!?……ええよ。ウチの口にぎょうさん出しやー!」 
「……あ、あああああ!で、出るぅぅぅぅぅ!!」 

びゅくっびゅくっびゅくっびゅるるるるるるるるるる………… 

亜子の舌と手によって、ネギの逸物は悲鳴をあげながら欲望の奔流を吐き出した……。 
その勢いは亜子の口でも受け止めきれず、髪、顔、服にまでぶちまけられた……。 

「んぐっんぐっんぐっ…………ぷはぁ。えらい量やなぁ……でも、美味いわ……それに、血より力が漲って来る……。」 

吸血を治しに来たのに、よりによって血液の代替物の味を覚えてしまったようである。 

「あうぅ……い、和泉さぁん……。」 
「ん?どうしたん?」 
「僕のおちんちん……さっきよりももっと膨らんじゃった……。」 
「えっ!?……そ、そないアホなことって……。」 

亜子のテクニックがそれほど良いと感じたのか、ネギのペニスは、先刻以上にその身を大きく硬く天を仰いでいた……。 

「あ〜あ。ネギ君、亜子のテクニックが気に入っちゃったんだって。でも……。」 
「こればっかりは亜子の独占とはいかないから、やり方も判った事だし、後は私たちが美味しく戴くにゃ〜♪」 

その二人の痴態を見て、すっかり出来上がってしまったまき絵と裕奈。 
結局、この残りの二人にも搾られる事によって、ようやっとネギのペニスはズボンに収める事が出来たようである……。 

第五話終 





えー、長らく休載していた亜子SSですが… 
血吸い属性をエヴァに取られた挙句、 
さらにそれにあわせた改変をしている途中に、 
本連載があのような展開になってしまったため、 
続行が非常に難しい状態に陥ってしまいました。 
自分自身悔しくはありますが、 
休載中のSSにつきましては、断念する事を決意しました。 
お待たせしてしまった皆様、本当に申し訳ございません。 



しかし、これに挫けずに、これに代わるいいネタが上がったら、 
再び上梓していこうと思います。 
重ね重ね、誠に申し訳ございませんでした。 


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