
kinako
「せっちゃんあそぼ〜♪」
放課後、そう言って私(と龍宮)の部屋にやってきたお嬢さまはテーブルに着くなりおもむろに制服を脱ぎだし唖
然とする私に向かってはだけたYシャツ姿で迫ってきた。
「おおおお嬢さま!?一体何をっ!?」
「やん。このちゃんって呼んで〜」
座ってる姿勢から全速力で4mほど後ずさり二段ベットに背中が当たって下がれなくなった私にお嬢さまは四つん
這いでさらに迫る。
キラキラ光ってる無邪気な瞳はまったくいつもと変わりなく、それが制服半脱ぎで迫ってくる今の状況とのギャッ
プがすさまじくて私の意識はグルグルと混乱していくばかり。
「お、お嬢さま、とりあえず落ち着きましょう。そ、その、いったん服を着ましょう」
落ち着くべきは私の方だ。
しどろもどろに言いながら、自分の顔がやけに熱くなっているのを自覚する。多分、今の私の顔は真っ赤になって
いるに違いない。ハネ上がった心臓の鼓動も直に聞こえてきそうなほど鳴っている。というか、なんで私はこんな
に慌てているんだ?
「せっちゃん、ウチと遊びたくないん?」
ちょっと悲しそうな目をして、不満気に口をとがらせながらお嬢さまは言う。
「い、いえ、けしてそのような事ではありませんが…」
なるべくお嬢さまの姿を視界に収めないないようにあちこち関係ない所に視線を飛ばしながら私は答えた。
「じゃあ遊ぼ〜?」
そう言って、お嬢さまはさらに笑顔を輝かせながらズイっと私に迫った。
それこそ唇に吐息を感じるくらいの距離で。
その途端、私の意識はパニック寸前。心臓が破裂しそうなくらいにハネ上がり、私は思わず
「あわわわわぁ!?」
と叫んで神鳴流剣士の身のこなしでベッドの上にさらに逃げる。
と、上がったベッドの上で自分のあやまちに気づく。
右は壁、後ろも壁、左のベッドの隙間は人が抜け出すには狭すぎる。
あせる私の前からお嬢さまがヒョコリとベッドに上ってきて、私の前に腰を下ろし、ニッコリ微笑んで、
「せっちゃん捕まえた〜♪」
私に思いっきり抱きついた。
お嬢さまのスラリとした両腕が私の背中にまわされしっかりと私を抱き締める。頬をサラサラとした艶のある黒髪
がくすぐり、お嬢さまの花のような匂いが香った。
そして華奢なわりにけっこうある二つのふくらみが、私の胸にムニュっと。
「ひゃああああっ!!」
らしくもない女の子の悲鳴が私の口から迸る。というか、自分にこんな声が出せるなんてちょっと意外だ。
「ん〜。せっちゃんいい匂い〜」
ウットリとした様子で私をギュウギュウと抱き締めながら、匂いをクンクンと嗅いでいる。
「おおおお嬢さまっ!?なな何をぉぉっ!?」
悲鳴寸前の声で叫ぶとお嬢さまは再び顔を合わせる。
「だからせっちゃんとウチとで遊ぶんや〜♪」
そう言ってニッコリと微笑む。
「そ、そんなっこれが遊びなわけが……!」
困惑ぎみな私の言葉に、お嬢さまは頬にひとさし指を当てて何か考え出したが、やがて何かを思いついた表情にな
った。
「ならウチがせっちゃんに遊び方教えたげるわ♪」
「い、いえ……!」
いいですお嬢様!と言おうと開けた唇が、唐突に近づいてきたお嬢様の唇に塞がれた。
「〜〜〜〜〜〜っ!!?」
今までで最高の悲鳴が出そうになったが、それは私の胸の中で押しとどめられる。
しっとりと濡れたお嬢様の唇が、私の唇の形を確かめるように動いていて、その柔らかくてゼリーのような感触に
私を支えていた何かがしびれて、溶かされていくのを白熱した意識の中で感じた。
お嬢さまが満足するまでたっぷりと続けられた口づけが終わったとき、私はまさしく骨抜きにされていた。
「んはぁっ……はぁっ……」
軽く息をつきながらも、唇に残っているお嬢さまの感触は強烈に私の意識を捉えている。
腰に、というか全身に力が入らず、腰に回っているお嬢様の腕でようやく上半身が支えられているといった状態だ。
うつむいている私をのぞきこむようにして、お嬢様はわたしに声をかける。
「どや?せっちゃん気持ち良かったやろ?」
私は混乱しきっている呼吸のリズムをどうにか整えて息をのむ。
「い…いえ……け……けしてそのようなことは……」
と、ようやく答える。
しかしそんな言葉とは裏腹な私の様子から、それが強がり、というか嘘だということはバレバレだ。
「じゃあ気持ちよくさせたげるなぁ〜♪」
その言葉に再び私の体は緊張に固くなるが、今度は唇を分け入ってきた舌にそんなものはあっさりとかき乱されて霧散する。
こんなことは止めさせなければいけない、という気持ちも刺激によって体の底からわき上がってくる気持ちの渦に巻き込まれてチリヂリにどこかへ行ってしまった。
「んっ……!んぅっ……!」
さっきよりも深く長く続くキスに私の体は熱くてゾクゾクするものに侵されていく。
やっと唇が離れて、だらしなく開いた私の口とお嬢様の唇の間に唾液の銀糸がつながり、私はそれがたまらなく恥ずかしかった。
「あっ……はぁっ……お嬢さま……こ、こんなことは止め……」
きれぎれにつぶやく私の言葉を聴いているのかいないのか、お嬢さまは私の制服に手をかけ楽しげに脱がし始めた。
ネクタイをほどかれ上着を外され、Yシャツのボタンを一個一個解かれていく。
その動作一つ一つに私はどんどんと恥ずかしさがこみ上げていくのを感じるが、力の入らないこの体ではどうにもならない。
やがてYシャツのボタンが全て外され、私はお嬢さまと同じ格好になった。
「ひゃー、せっちゃんのお肌すべすべや〜♪」
私の腹に手を這わせながら、お嬢さまは言った。
「あっ……!はぁっ……!」
軽くなでられているだけなのに、くすぐったいような変な感覚が私を侵す。
激しく上下する私の胸の、乳房の下をさわりと撫でられると、わたしはたまらず「んくぅっ!」と声をあげてしまった。
まるでいつもの私らしくないその声を、お嬢さまは
「せっちゃんかわい〜♪もっと聞きたいわ〜」
そう言って、さらに手つきを激しくする。
「っ!んはぁっ!やっ、やぁあっ!!」
お嬢さまのほっそりとした指先が、くすぐるように私の肌をこすっていく。
普段ならなんでもないようなその仕草が、今の私には媚薬でも塗られているかのような刺激になっていた。
私の悲鳴を楽しむようにお嬢さまは愛撫を続け、ようやく終わったときには私の目の端には激しい刺激によって涙が浮かんでいた。
「お……お嬢さまぁ……お願いですからこんなことはもう……」
息も絶え絶えに私は言ったが、
「ダメやせっちゃん。まだまだこれからや〜」
お嬢さまには聞き入れる様子などかけらもない。
「あぁ……」
絶望的な気持ちで嘆息すると、またお嬢さまの指が私の体に向かっていくのが見えた。
「ダ、ダメです……!」
必死にその指から逃れようと体をそらすが、すぐに背後の壁へとペタリと背中がつく。
子猫が獲物を相手にじゃれつくようにお嬢さまはすぐさま私に迫り、下着に覆われている乳房の頂点…乳首に人差し指を置いた。
「あっ……!」
ただでさえ体が敏感になっているのに、最も感じやすい部位である一つの乳首はすでに尖りきっていて、思わず吐息が漏れる。
ピクッと反応してしまった私をおもしろがるように、お嬢さまは乳首に置いた指の爪を立て、カリっとブラ越しにひっかいた。
「はぁあああっ!!」
まるで電撃のような感覚が胸の先から全身に広がった。
意識が軽くスパークし、真っ白に塗りたくられる。
「せっちゃん敏感や〜♪」
そう言ってお嬢さまはさらに人差し指で私の乳首を刺激し続ける。
ひっかいたり、指の腹でこすったり、乳首の周りの乳輪をなぞったり、輪郭を確かめるように軽く触れ合わせたり。
その動きがどれもが私を狂わせ、そして昂ぶらせていく。
「やっ、やぁあああ!!このちゃん止めてっ、このちゃぁああん!!」
ほとんど泣き叫んでいるように懇願する。
と、そう叫んだとき、ピタリとお嬢さまの動きが止まった。
まさか本当にやめてくれるとは思っていなかった私は不思議に思ってお嬢さまを見る。
そこには、感激したような顔をしているをお嬢さまがいた。
「せっちゃん、ウチのことこのちゃんて呼んでくれた……!」
感極まった表情で両手を頬にやり、
「うれし〜♪」
と、言って体を横に振り始めた。
「あ……」
そう言えば京都弁で、あの頃のように呼んでいたかな、と熱に浮かされてるような意識の中でチラリと思い浮かばせていると、やにわにお嬢さまがピタリと動きを止め、
「せっちゃ〜ん♪」
再び私に抱きついた。
「あぁあ……」
お嬢さまの感触が私を包む。さっきまで感じていた隔たりが、今はそれほど感じていなかった。
「せっちゃん、もっとこのちゃんて呼んで?」
キラキラと瞳を輝かせながらお嬢さまは言う。
「い…いえ、その、さっきのは……」
しどろもどろになりながら、視線を外して言うと、お嬢さまは不満気に頬をぷくっと膨らませ、
「もー。じゃあ、今度は反対なー」
さっきまで責めていた乳首とは反対の方をいじり始めた。
「あっ、やっ、だ、ダメですぅお嬢さまぁー!」
再び火が入り始めた体を震わせながら叫ぶも、
「このちゃんて言うたらやめたげるー♪」
お嬢さまはからかいながらもいじるのを止めなくて、私はさっきの痴態をもう一度晒すはめになったのだった。