
kinako
「だめですってばぁー!」
人気のない夜の体育用具室に、ネギが悲鳴をあげながら転びこんだ。
いつも顔にのっているはずの眼鏡はなく、それどころかスーツの上着もなく、なぜか緩んでいるベルトに白いYシ
ャツの裾が垂れている。
困惑しきって泣きそうな表情で立ち上がろうとしたその瞬間に、
「えーいっ♪」
楽しげな声と共に、廊下からリボンが飛んできて、ネギの胴体に巻きついた。
「はぅっ!」
驚き、ネギは自分に腰に巻きついたリボンを見て慌てて取り外そうとする。
しかしあたふたと手をかけている間に、そのリボンを放った当の本人が部屋に飛び込んで、
「ネギくんつーかまえた!」
後ろからネギを抱き締めた。
両腕を押さえつけるように抱きすくめるその腕は、レオタードに包まれている。
「あぁっ!ま、まき絵さん!」
首を曲げて後ろを振り向いたネギが見たのは、いたずらっぽく微笑んでいるまき絵の顔だった。
「もー、ネギくんってば逃げちゃうんだもん。ひどいよー」
何とか逃れようともがくネギを抱きしめたまま、まき絵は耳元で軽く怒ってるようにささやいた。
「そ、そんなの当たり前ですっ!あんなことしようとするなんて!」
しかりつけるような口調で言うネギ。
しかしまき絵はそんなネギの言葉などどこ吹く風で、
「だってネギくんがかわいーのがいけないんだもーん」
しれっと答えた。
「そんなの答えになってませんっ!僕は教師なんです!生徒とああいうことはしちゃいけないってお姉ちゃんが・
・」
「ネギくん、あたしのことキライ?」
突然言葉を遮るように、まき絵が言った。
「え・・?」
まき絵の顔を見つめると、それまでの調子を一変させて不安そうな表情になっている。
「ネギくん・・あたしのことキライなんだ・・」
体を抱き締める両腕から少しずつ力が抜けていく。
そしていかにも悲しそうな表情になっていった。
そのとたん、ネギの胸には申し訳ないような、なんとかしなければいけないというような焦りの気持ちが満ち始めた。
「そ、そんなことないです!まき絵さんのこと嫌いなわけありません!」
必死になってネギが言うと、まき絵の顔がパッと明るくなる。
「じゃ、あたしのこと好き?」
「えっ?」
正反対の問いに、頭が一瞬カラッポになる。
一瞬前までの調子が嘘のように、まき絵の瞳はキラキラ輝いていた。
「え、えっと・・・その・・・えと・・・」
しどろもどろになるネギをからかうようにまき絵は続ける。
「答えられないってことは好きなんだ〜♪」
そして抱き締める腕にぎゅーっと力をこめる。
「あわわっ、だ、だから違いますー!」
ますます逃れようとするネギ。
と、その時。
不意に腕から力が抜けた。
「え・・」
拘束から突然解放されて戸惑う。
不思議に思ってまき絵の方を体ごとを振り向こうとすると、肩に手がかかり、そのまま勢いよく振り向かせられた。
目の前には微笑んでいるまき絵の顔。
声をかけようとすると、まき絵はニコッと微笑み、
「ネーギくんっ♪」
フワリとネギを抱き寄せて、キスをした。
「・・・んむっ!?」
唐突に唇に感じる柔らかい感触に、思考回路がショートする。
混乱している頭が感じているのは、その甘い感触と、伝わってくるまき絵の体温だけだった。
十秒だったのか、一分だったのか。
まき絵がそっと唇を離したとき、ネギはキスをしていた時間がどれくらいだったのか、とっさにはわからなかった。
キスをするのは初めてじゃない。
明日菜ともしてるし、のどかとも(事故とはいえ)している。
しかし、今のキスはそれまでにしたどれとも違う感触だった。
ネギはぼやけた頭で、目の前で微笑んでいるまき絵を見つめる。
たった今まで触れ合わせていた桜色の唇が、やわらかな光を放っていた。
「んふふ……キスしちゃったねー」
小悪魔的に微笑みながら、まき絵が言った。
呆然としていたネギは、その一言で我に返る。
「あ……ダ、ダメです……こんなことしちゃ……」
声にさっきまでの勢いがなかった。
まき絵の手が動き、リボンが巻き取られる。
束縛が解けた今なら逃げることができたが、できなかった。
「ネギくんの唇やわらかかったなぁー……ね、もう一回しよっ?」
さらにまき絵が恐ろしいことを言った。
さっきの感じが思い起される。
教師として、それ以前に10才の少年として、これ以上まき絵の好きにさせることは危険であると理性が告げていた。
しかし、
「だ……」
だからダメです、のだを言おうとした時点で、有無を言わさずまき絵の唇がネギの口を塞いだ。
「ん……んんっ!」
今度はさっきよりも激しかった。
離れようと腕を伸ばすも力が入らず、それどころかまき絵は左手をネギの腰の後ろに回し、引き寄せ二人の体を密着させた。
そして右手はネギの首の少し上にあて、頭を固定した。
逃れようのないネギの唇を、じっくりと味わうようにまき絵は吸う。
「ふむっ・・・!ん・・ん〜〜〜!!!」
ジタバタと暴れるが、まき絵の拘束は揺るがない。
唇への攻撃は依然として続いていて、それはゆっくりとネギの意識を蕩けさせていく。
それでも必死で抵抗を続けていたが、やがて体に力が入らなくなるほどの甘い官能が全身を支配していった。
まき絵の体をつかんでいた手が力なく垂れる。腰にも力が入らずへたりこまんばかりだった。
もはや、まき絵に支えられてその唇を味わられているといった状態だった。
熱に浮かされているような時間が小一時間ほど続いたあと、まき絵がやっと唇を離した。
「ふぁっ・・・」
全身をまき絵の腕にもたれかけさせ、ネギは荒い呼吸を繰り返した。
ネギは、完全にまき絵の手玉にとられていた。
そして考える。
なんだかわからないけれど、今まき絵が自分にしている行動は俗にいう「エッチなこと」に入るのではないか。
担任である自分の担当、3−Aの女子生徒にはいつもこんな感じことをふざけ半分にされている。
しかしそれもある種のスキンシップのようなものとしてとらえていた。
が、今のまき絵はそんなスキンシップを越えたことをしているようだった。
そしてそれは、「先生と教え子がしてはならない」ことなのではないだろうか。
おぼろげながらも性を理解しはじめているネギは、今の状況は非常に教師として危機的であると判断しはじめていた。
しかし、そんな理性もまき絵のキスによって風前の灯と化している。
これ以上のまき絵の振る舞いを許すことは、自分の教師生命を、そして何より男としての何かを奪われる予感がビリビリと感じられていた
。
そう覚悟を決めたネギは断固としてまき絵に注意すべく、力の入らない体をむち打ってまき絵を見上げた。
そこにはネギを独り占めできていることの幸せとキスできたことの喜びに浸っているまき絵の顔があった。
キッと顔を引き締め、
「ま・・!」
まき絵さん、と言おうとしたネギの目の前に、ひょいっと何かが現れた。
まき絵の手に握られているそれは、ラベルの貼られていない栄養ドリンクのような茶色の小ビンだった。
「ネギくん、これなーんだ?」
あっけにとられているネギに、うれしそうにまき絵が問いかける。
「え、え・・・?」
戸惑って答えられないネギに、
「エッチになっちゃうクスリだよー♪」
その言葉を理解していくにつれ、ネギの顔色がますます赤くなっていく。
つまりまき絵は、これを飲ませて、自分にさらなる「エッチなこと」をしようとしている。
単なるキスでさえこの状態だというのに、そこにクスリなどを持ち出されたらどうなってしまうのか。
どうなるのかさえ、想像がつかない。
そんなネギを前にしながら、まき絵は脳天気な様子でキュポキュポと小ビンの蓋を開け、クイッとその中身を口に含み、
「んー♪」
カマン、という風に顔を近づけ、ネギにキスをするよう促した。
もちろん口を開けるはずもない。
ネギは全力で口を貝のように閉じ、ささやかながらも逃れようと抵抗を再開する。
しかし、そんなネギのことを見越していたかのように、まき絵は、普段見せないような悪っぽい笑みを浮かべ、腰に回していた手を前にも
ってきて、ネギの股間をさわりとなぞりあげた。
「んあっ!!?」
そこにはいつの間にか自己主張を始めていたネギのものが、ズボンをこんもりと盛り上げていた。
予想だにしながって刺激に思わず声をあげ、そしてしまったと思った次の瞬間、まき絵の唇が口を塞いでいた。
「んぅ〜〜!!」
焦りつつ必死で顔を背けようとするも、まき絵の腕はガッチリと頭を固定していた。
侵入してくるとろっとした液体の、甘いような、苦いような味が妙に意識され、のどを滑り降りていくそれと共にやってしまったという後
悔の念が胸にせり上がってくる。
たっぷり30秒ほどかけて、液体の口移しは終わった。
チュ、という音と共に唇が離れる。
途端にネギは荒く息を吐きながら、どうしようどうしよう僕飲んじゃったよぅという焦りの言葉がぐるぐると頭の中を回転するのを感じた
。
が、しかし。
本当の恐怖はここからであった。
茫然自失のネギに、再びまき絵はキスを開始した。
どうしようもないという絶望にかられているネギは、もはやどうしようもないとばかりになしくずし的にそれを受け入れた。
が、その唇を割って舌が侵入してきたとき、その目が再び驚愕と共に開く。
まき絵の舌はまずネギの上下の唇をじっくりと舐め、それからネギの舌をからめとる。
二人の唾液と残っていた媚薬が混じりあい、それをすりこませるように舌を丹念にからみつける。
暴力的といってもいいその仕草に、もはやネギは抵抗する気さえ奪われた。
再び唇が離れた時、ネギの顔は赤く染まり、十才の少年には激しすぎる官能の刺激によって目尻に涙の玉を浮かべていた。
体全体が刺激に震え、その動きを抱き締めるまき絵に伝えていた。
泣きそうな顔でまき絵を見ると、まき絵もほんのりと頬を桜色に染めて、かすかに呼吸が乱れている。
しかしその顔はネギを思うままにしているというSっ気的な笑みが浮かんでいた。
「ウフフ・・・ネギくんクスリ飲んじゃったね・・・これからエッチなことしたくてたまらなくなっちゃうよ・・?」
辱めるように、いじわるな口調で言った。
「う・・うぅ・・う・・まき絵さん・・・どうしてこんなことするんですかぁ・・・」
今にも涙をこぼしそうな感じでネギが言うと、まき絵は耐え切れないようにネギをさらにギュッと抱き締めた。
あぅぅっ・・と声を漏らすネギの、その耳に口を近づけ、
「それはねー・・ネギくんが大好きだからだよ・・?」
と、ささやくように告げた。
部屋は物音一つせず、二人の呼吸音だけがかすかに響いている。
まき絵は体育用具室のドアから廊下を覗き込み、一応人がいないかキョロキョロと確認する。
左右を覗き、非常口の明かりが灯る以外、人影も気配も全くしない。
それを確認し、引き戸を静かに閉めた。
振り返ると、蛍光灯が照らす部屋の中央には荒い呼吸をしながらへたりこむネギの姿がある。
ニヤリと微笑み、そして手をスイッチに伸ばして明かりを消す。
途端に暗闇が落ちた室内に、窓から入る街灯と月明かりがほのかに照らしていた。
「えへへ…これで誰も来ないよ」
近づき、ネギの前へと膝を曲げてかがみこむ。
ネギは弱々しくまき絵の顔を見上げただけで何も答えなかった。
いや、答えないというよりは、答えられないのだった。
「だんだんクスリが効いてきたみたいだね…」
ネギの体は今、全身が弛緩し全く力が入らない。しかし、感覚は過敏になり、肌をこする服の刺激だけで反応するほどだった。
かろうじて姿勢を保っていられるほどの力しか入らず、しかし、性器はかつてないほど過敏になり、熱く張り詰めていた。
全身から脳へ間断なく送り続けられる刺激によって、ネギの意識は今、緩やかな官能に犯され始め、熱にうなされたようにぼやけていた。
ちなみにこのクスリの出自は、古来四千年の歴史を誇る中国文明と最先端のテクノロジーを併せ持つ天才、超が暇つぶしに作ったものだが
、流れ流れてまき絵が手に入れ、今はネギの体の中を流れているというわけだった。
まき絵はネギの頭の後ろに手をやり、後ろ髪を縛る紐を解いた。
ファサリと広がる髪。
中性的である少年という年齢の上に、元々の顔が顔である。
ネギの容姿は女の子と間違われてもおかしくはないものとなった。
月明かりに照らされる、頬を赤らめて官能に耐えるその表情を見たまき絵は、感極まって困ったような表情になり
「か‥かわいいよネギくーん!」
思いっきり抱きついた。
「はぅっ‥」
抱き締められて思わず声が漏れる。
そのまましばらくネギはまき絵にハグられていたが、ようやくまき絵が顔を上げ、ネギと顔を会わせた。
そこには、普段見せないような艶のある少しの色気と、天性のバカっぽさと、そしてネギにこれからすることへの期待(というか、いぢめ
)を抑えきれない小悪魔的なものが色々と混ざった笑顔があった。
そして次の瞬間、まき絵はその笑顔の小悪魔分を一気に上げてニヤリと微笑み、ネギの股間のものに手を伸ばした。
そしてズボン越しに手を上下に動かし、ゆっくりと刺激を加え始める。
「うぁあっ!」
腰から脳髄へとゾクリと走った刺激に、たまらずネギが叫ぶ。しかしまき絵はそこで止めようとはせず、さらに続ける。
「うあっ‥ぁ‥!あぅっ!うぁああ!!」
強制的に加え続けられる官能の刺激に耐え切れず泣き叫ぶネギの反応を楽しむように、手の動きを続けながらまき絵はつぶやいた。
「んふふ‥ネギくん…。気持ちいいでしょ‥?もっとしてもらいたいでしょ?」
「はぅ‥あぁ‥だ‥だめですぅ…」
驚いたことに、意識が白く染められてしまいそうなほどの官能の中で、ネギはかろうじて理性を保っていたのだった。
その言葉にまき絵が不満気に唇をとがらせる。
「もぉー‥ネギくんってば強情なんだからぁ…」
そう言って、ネギのものから手を離す。
ようやく解放されたネギが荒い呼吸と共に脱力していると、
「いいもん。こうなったら、ネギくんが自分からもっとしてもらいたいって言うまでいぢめちゃうんだから・・・」
言葉の奥にかすかに冷たい響きを潜ませて言った。
「ぁぅ…」
その言葉に、ネギはますます絶望を感じた。
まき絵がネギをまた抱き締める。
そして、フワリと抱きかかえられて、背後にあるマットへとやさしく寝かした。
「あ…」
仰向けになったネギの腰をまたぐように、まき絵が腰を下ろす。
ちょうど、固く盛り上がったネギのものと、まき絵の柔らかなあそこが触れ合うように。
ネギの脈打つペニスは、厚いズボンを通してもいてもその感触を感じた。
途端に、さらに顔が赤くなる。
そもそも見られるだけでも恥ずかしいあそこを、さんざん触られているのである。
その上に腰を下ろされているのだ。
十歳の少年として敏感なトコロをこの上もなく弄ばれて、ネギの羞恥はほとんど限界にまで近づいていた。
「えへへ‥ネギくんのが当たってるよ……すごいなー、もうカチコチだよ♪」
覗き込むように顔を見下ろしながら、まき絵が言った。
「だ、ダメです……こんなことしちゃ……」
絞り出すように、ネギは声を出した。
しかし、そんなネギの言葉に答える代わりに、まき絵は薄笑みを浮かべて腰を揺り動かし始めた。
「んぅっ‥!?ん…ぅ…ふぅ‥!!」
レオタードの生地の感触と共に、まき絵のあそこの柔らかさが否応なしに伝わってくる。
必死でその感覚を意識にしないようにするが、膨張したペニスはそれを許さない。
服ごしの愛撫とはいえ、緩やかに伝わる刺激の波は徐々にネギの官能を昂ぶらせていく。
「ネギくん気持ちいいんでしょー…わかるんだよ?だってネギくんのビクビクしてるもん♪」
新体操仕込の腰の動きを続けつつ、とろけるような口調でまき絵は言う。
その顔をよく見ると、瞳に潤みが増し、どこかぼうっとしてきていた。
頬に浮かぶ桜色も、朱を差したように赤みを増してきている。
ちなみにまき絵自身は気づいていないが、さっきネギに口移しで飲ましていた媚薬が微妙にまき絵にも作用しているのである。
しかし同時に体の自由も効かなくはるはずだが、今の荒れっぷりから考えるにさしたる影響でもないらしい。
互いの秘部をこすり合わせる愛撫を開始してから数分が経ち、まき絵の腰の動きもより激しくなってきていた。
今や呼吸も荒く、こすり合わせているレオタードの生地にうっすらと染みが滲みはじめている。
胸の、平均よりも小さいとは言われながらも、ふっくらとした二つのふくらみの先端に突起が浮かんでいる。
それはまき絵が感じているということと、レオタードの下には何も着けていないということを示していた。
「ネギくんえっちだね…。先生なのに生徒にこんなことされて、こんなに固くしてるんだもん…」
と言って、ネギのペニスに腰をグリグリと押しつける。
「うぁあああ!!やっ、やめて!やめてーー!!」
たまらずネギが叫び、そしていやいやをするように首をふった。
しかし、そんなネギの様子に構わず、まき絵は愛撫を続ける。
「んっ…はぁっ…そんなこと言わないで、もっと楽しもうよ?ネギくん…。一緒に気持ちよくなろ…?」
囁くように告げる。
だが、ネギは拒否の意思を示すように、まき絵の動きを止めようと必死で右腕を伸ばす。
官能の刺激とクスリの作用でロクに力も入らず、ブルブルと震えるその腕をまき絵はなんなく受け止めると、次いで左腕も掴んだ。
そしてネギの両腕を、バンザイをさせるように広げさせ、自分の上半身を倒して床に固定した。
「ダメだよ?ネギくん…。もっといっぱいするんだからぁ……」
言葉に、楽しむような官能の響きが混じり、ネギを拘束しながらも責め続ける。
「うっ、うぅ…ぅあっ…あぁ…」
逃れようと身じろいでみるも、どうにもならない。
ただ加え続けられる刺激に反応してあえぐだけしか、ネギにはできなかった。
そしてまき絵の動きがさらに激しくなっていく。
「ん、んぅ…ネギくん、意地っぱりだね…んっ…くぅっ……!」
まき絵の声に、それまでにはないものが混じり始めた。
抑えきれない感情が声となって漏れているように。
腕を握る手に、ぎゅぅっと力がこもっていく。
官能に酔うその表情に、切なげなものが混じっていく。
「ま…まき絵さん…?」
自身も官能に翻弄されつつも、ネギは不思議に思ってまき絵に声をかけた。
「な、なんでもないよ?それよりネギくんももっと……んぅっ…!?」
言葉を途切れさせ、ビクッと体を震わす。
そして、そのまま刺激に耐えるように体を固くする。
表情を見ると、それまでにあった余裕が消え、代わりに何かに耐えるような
「はぁっ…はぁっ…ネ、ネギくんも強がんないで……ふぁっ…!!」
一際大きく息を漏らすと、一瞬力が抜けたようにガクリとまき絵の上体が揺れる。
しかし腰の動きは一層、激しさが増していく。
「ど、どうしたんですか…?」
またネギが尋ねるも、まき絵はそれも耳に入らないように一心不乱に秘部をこすり合わせ続ける。
「んぁ…ネ、ネギくん…ふああっ…!なんで…ネギくんがまだイってないのにぃ…!んあぁ!」
「くぅ…っ!ま、まき絵さん…!?」
「どうしよう…気持ちよくて…ぃ、イっちゃうよぉ…!!あ…あっ…ああ!!」
濡れた瞳をギュッと閉じ、一際高く切なげに声を漏らすと、まき絵は弓なりに背をのけぞらせた。
びく、びく、と硬直した体が痙攣する。
「んんん…!」
その動きがネギにも伝わり、激しいしごきのとどめの刺激に耐え、声を漏らす。
やがてまき絵の体から力が抜け、ネギを覆いかぶさるように上半身を倒す。
動きを止めた二人は、ただ荒い呼吸だけを繰り返す。
ネギはまき絵の甘い匂いと重ねている胸の鼓動が、ぼんやりとした意識の中で妙に感じていた。
そのまましばらくその体勢だったが、呼吸が静まってきたまき絵が、プルプルと震えていることにネギは気づいた。
「ま、まき絵さん?」
そう問いかけると、まき絵はピタリと動きを止め、いきなり上半身をガバリと上げた。
その顔は恥ずかしさを隠すような怒った表情で、官能じゃない恥ずかしさからくる赤みがさしていた。
「もぉー!!ネギくんがイく前にあたしがイっちゃうなんてー!!」
くやしそうに叫んだ。まさにあからさまな照れ隠しである。
「ネギくん!」
キッとネギを見据える。
「は、はい!?」
その眼力に、思わず返事を返す。
「もぅ怒ったよ……こうなったらネギくんもただじゃすまないくらいイかしてあげるんだから…!」
「え‥!?えぇえーーー!?」
理不尽な言葉に叫びつつ、ネギはますますこれから始まる恥辱の出来事に絶望を募らせていくのであった。