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「…っくしゅん!!はぅ…」
ずず…
鼻水をすする音、隣に寝てるお嬢…じゃなかった、このちゃんには聞こえているのだろうか?
そ〜っと身体を反転させてこのちゃんの寝顔を見つめる。
「…せっちゃんまだ寒いん?」
「このちゃん…起きてた…?」
目を開けて心配そうに私を見るこのちゃん…心配をかけてる自分自身が情けなくて仕方がない。
「へへ…せっちゃんが寒いんならウチが暖めてあげる」
「だっ…大丈夫、それに風邪…移ってまう…」
「え〜んや」
言うが早く私の身体にこのちゃんの身体がピッタリとくっついた。
私の火照った身体にこのちゃんの心臓の音がトクン、トクンと響いてくる。
「このちゃん…だめだよ…風邪…移ってまうよ…」
恥ずかしくて身体を背ける私を更にキツく抱きしめる…このちゃんの手が私の身体に触れている。
私の、胸に…
「あ、せっちゃんの心臓ドキドキしてる〜」
そりゃそうだよ、だって大好きなこのちゃんが私を抱きしめているんだもの…私を、抱いてくれたこのちゃん…
思い出すだけで、頭がクラクラして…
―今日の夕方になりそうなときのこと。
「ゴホッ、ゴホッ…」
何をしたか知らないけれど、風邪を引いてしまった。
熱がでて授業どころではないのでひさびさに学校を休んだ。
とはいっても一人部屋の私は食事も作れないし薬もない…ただベッドに横になってることしかできなかった。
「うぅ…はっ…くしょん!!」
鼻水も出てきた…正直風邪なんてあまり引いたことないからどうやって直せばいいか分からない。
ただ身体を暖かくして寝ているしか…
―ピンポーン…ベルの音がした。
誰だろう…?
私の部屋に来る人なんてあまりいないのに…
重い体を引きずって玄関のドアを開ける。
「せっちゃん〜」
「あっ…!」
このかお嬢様だった。
その手には買い物用の小さなバック。
いきなりのことで頭が真っ白になった。
「あ…あの…今日は何か…」
「せっちゃん風邪で学校休んだやろ?だからお見舞いしよう思ったんよ〜」
「へっ…?」
更に頭が真っ白に…お見舞い?
「だっ、だめです!お嬢様に私の風邪が移ったら…ゴホン、ゴホン…!!」
勢いよく抗議したせいか、咳が出てしまう。
「ありゃ〜、辛そうやなぁ…とにかく布団に入って〜」
むんずっとお嬢様の手が私の腕を握りしめた。
「あっ、だめです!部屋に入っちゃ…だめです〜!」
「えーから、えーから〜」
いや、お嬢様じゃなくて私がだめなんです…って部屋に入られてるし!
ズルズル廊下を引きずられてく私…お嬢様に部屋に入られるなんて…なんだか恥ずかしかった。
それより…お嬢様ホントに看病するの?
「ほら、布団入って〜」
言われるがままに布団に入ると、お嬢様が私のおでこに手をかざす。
「ななななっ!!おおおお嬢様…!!何を…」
「何をって…熱どれくらいあるか思うて…けっこうあるみたいやなぁ、台所かりるね〜」
…そうだ、風邪引いてるんだからそれくらい当たり前…って何考えてるんだ私は!
お嬢様に看病してもらう気まんまんだし、おでこ触られたくらいで動揺してるし…何か今日は変だ…
「ほれ、これで大丈夫…」
「ひゃ…」
おでこに冷たい感触、濡れたタオルが乗せられた。
「も、申し訳ありませんお嬢様…」
「ええってええって、それよりご飯は食べたん?よかったらウチが作るよ?」
「だっ、大丈夫です!おなかは減ってな…」
―グゥー…
「へへ…おなかも減ってるみたいやね」
ぁぁぁ、これ以上お嬢様に迷惑かけられないのにこんな時におなかが鳴るなんて…私のバカ!
いつも鳴らないのにだいたい何でこんなにマンガみたいに都合よく…
「ちょっと待ってて、いませっちゃんにお粥さん作ってあげる〜」
「あ、お嬢様…」
どうしよう…今私の部屋にこのかお嬢様と2人っきりで…
なんかこう恥ずかしいというか胸がドキドキする…
今日は調子がおかしい…
「そや、せっちゃん」
台所に消えたお嬢様が戻ってきた。
何故かその手には長ネギが一本。
「な…何でしょう…」
「熱出したときはお尻にネギ差し込むとええんやって〜」
「ふぇ…?」
意味が分からないけど熱が出たらお尻に…ネギ?
私のお尻に…ネギが?
「那波さんから聞いたんよ、ウチも聞いたとき恥ずかしかったけど…せっちゃんせっかく熱でてるしなぁ〜」
握られたネギがブルンブルンと旋回しながら近づいてきた…マズい!
「ダ、ダメです!!いくら何でもお尻にネギは…!」
「多分ちょっとくすぐったいだけだと思うんけど…えいっ」
「ひゃあ!?」
布団の中の脚を広げられ、大股開きにされてしまった。
「ダメ、ダメです!第一汚いし…食べ物にバチが…!!って脱がさないでください!!」
スルスルっとパジャマが脱がされてパンツ一枚になってしまった。
それを面白そうな面持ちで見つめるお嬢様…
「ぁ、あぅ…お嬢様あんまり…見ないで…!」
「赤くなってしもうて…せっちゃんかわええなぁ〜、ほな…」
「ひゃ…う…」
パンツ越しに長ネギの先端が私の…お尻の穴に触れた。
「せっちゃ〜ん、覚悟はええ〜?」
以外と硬い先端に力がこもった。
グリグリとお尻に食い込んでくる長ネギ…
「いや…いや…!いやぁあああ!!」
やだ…ネギがお尻に入って…こない?
「ぷっ……!せっちゃん、冗談なんやけど…?」
「ぇえっ…!?」
「せっちゃんにウチがそんなヒドいことするわけないやんか〜!」
笑いながらネギを私のお尻から放すお嬢様…冗談にしても笑えないです…
「ほれじゃパジャマ穿いて〜、冷えてまうよ」
「は、はぃ…」
でも脱がせたのはお嬢様だったような…
パジャマを穿きおわると、お嬢様が布団をかけてくれた。
乱れた箇所を整えて、おでこから外れてた濡れタオルもしっかりと乗せ直す。
「ほれじゃウチはお粥つくるからぁ」
「は、はい…お願いします…」
「あ、そや」
思い出したようにお嬢様が耳元で囁いた。
「さっきネギでお尻つついた時のせっちゃんの声…エッチだったえ〜」
「な、なぁっ…!」
「ほれじゃ、すぐに作るから待っててな〜」
顔中から火が出たみたいに頬が熱くなる。
出したくて出した訳じゃない声なのにエッチだなんて…でもどこかお嬢様に言われたことが少しだけ、ほんの少しだけ嬉しいような…気がする。
でも…もしあの時ホントにネギがお尻に入れることになったら、お嬢様はどんな気持ちにで私にネギを入れてたんだろう?
そして私は…お嬢様にネギを入れられてどんな気持ちに…?
あぁ、今日は何でこんなに変なことばっかり考えて…まるでお嬢様と何かあるのを期待してるみたいじゃないか…!
「せっちゃん、できたえ〜」
一人悶々と考えていると、お嬢様が小さな鍋を持って枕元にちょこんと座った。
「ウチ特製のおじや、せっちゃんの口に合うか分からんけどね〜」
フタを開けると湯気と一緒に立ち上ってくるおいしそうな香りに、私のおなかがクゥと小さく鳴った。
「おいしそうです、お嬢様…」
「今お茶碗に取ったげるからな〜」
慣れた手つきでお茶碗によそうお嬢様…いつの間にか料理も上手くなって、これなら良い奥さんに…
でも、お嬢様が結婚したら私はどうなるんだろう…忘れ去られてしまうの…?
「はい、せっちゃん…どうしたん?何か考えてたん?」
「あ…!いっ、いえ!いただきます…」
ぼ〜っとしながらお粥を口に運ぶ。
「あ…ッ!!」
舌がチリチリ焼けるような刺激…情けない、こんなドジを踏んでしまうなんて…
「せっちゃん慌てんぼやなぁ、ほれ…」
レンゲにお粥を一口取り、お嬢様がフーフーと息を吹きかける。
「はい、あ〜ん」
「えぇ!?あ〜んって…!」
「ほら、せっちゃんはよ口開けな〜」
そんな恥ずかしいこと…できるわけないじゃないですか!
だいたい恋人同士でも…こ、恋人…どうし…でもない…
あぁ…今日は絶対どうかしてる…ただお嬢様にごはんを食べさせてもらうだけなのに何で…こんな…
も、もうヤケだ…!
「ぁ…ぁ〜んっ…」
でもやっぱり恥ずかしい…声も出ないし口もあんまり開けられない…
「せっちゃんかわええな〜、よ〜できました」
同時に小さく開けた口に温かいお粥が入ってくる。
「はい、しっかりモグモグして〜」
は、恥ずかしい…赤ちゃんじゃないんだからそれぐらい…
私だってちゃんと食べられるんです…!
いちいちそんなこと言わなくても…食べられ…ます…
「どうやった?ウチのおじや」
「ぁ…とっても…おいしかったです…」
「ほかほか、よかった〜」
お嬢様は嬉しそうに次のお粥をレンゲにすくった。
って、まだ…やるのかな?
「せっちゃん、あ〜ん」
恥ずかしくて…頭がクラクラする…
「ぁ、あ〜ん…」
もう味なんて分からない…お嬢様といるだけで…胸が苦しくて…
――「ごちそうさまでした…」
まともに味わう暇もなくおじやを食べ終わった…生きてて一番長く感じた食事時間かも。
「せっちゃんよく食べたなぁ〜、これだけ食べれりゃ風邪も早く良くなるな〜」
だってお嬢様に進められたら断れませんよ…
でもお嬢様にあんなに優しくしてもらって…嬉しかったです…
「あ、ぁの…」
「ん?ど〜したん?」
「今日は…お粥とか…お見舞い…ありがとうございました…」
「やゃなぁ、せっちゃん」
お嬢様が照れながら私の肩をはたく。
「ウチはせっちゃんの友達やし、せっちゃんの事が大好きやもん」
「ぇ…?友達…大…好き?」
心臓がトクンと高鳴る。
私のことが…大好き?
「そ〜やで、せっちゃんはウチの大切な人や」
たいせつな…ひと…
三年前から…陰で守っていただけの私を…大切な…
「だからな、ウチはもっとせっちゃんを知りたいしウチのことも知ってほしいんよ…」
「私を…知りたい…?」
そんな…私はただのお嬢様の守り手…けれど私を知りたいって…でも…きっと私は逃げてしまう…
お嬢様を知る勇気がないから…
知ってしまったら…お嬢様を好きな気持ちに歯止めが利かなくなってしまう…
「だからな、せっちゃん…ウチから逃げんで…ウチを真っ直ぐに見て…な?」
「ぁ、ぁっ…」
お嬢様の笑顔と少し哀しそうな声。
私の心に何かが刺さった感じだった。
「ウチはこれで帰るから…その前に食器片づけるから」
「ぁ、あの…」
「ええんよ、ウチがせっちゃんのこと好きなんはウチの勝手やから…迷惑やったら…ウチはいつでも…」
そう言うとお嬢様は台所に消えていった。
呆然とする私の耳で食器を洗う音がでこだまする。
私の気持ちが全部お嬢様に見透かされている気がした…
自分から逃げていたから…今までお嬢様を知らぬ間に傷つけていたんだ…
それでもお嬢様は…私に…
―カチャカチャ…カチャ…
また傷つけるの?…お嬢様を…
ここでまた逃げて…傷つける…?
とっくに気づいている…私はお嬢様が好きなんだって…
―ジャーッ…
イヤだ…!
お嬢様を傷つけてまで…私は距離を取りたくない…!
それに私はお嬢様が好きなんだから…!
抱きしめたいくらい…抱きしめられたいに…大好きなんだ…!
「それじゃ、ウチは帰るから…お大事にな…」
消え入りそうな声…今、この瞬間にも私は…お嬢様を傷つけている…
もう考えるのはやめだ…伝えなきゃ…この気持ちを…!
私を…知ってほしい…!
お嬢様はもう玄関の近くだった。
考えるより先に身体が動いて…
「待って…ください…」
背中からお嬢様にしがみついていた。
「せっ…ちゃん…?」
お嬢様の驚いたような声。
それに私の言葉が続いていく。
「私は…お嬢様の事が…大好き…!お嬢様の事が知りたい…」
お嬢様の腰に回す腕に力が入る。
「だから…お嬢様も…私を真っ直ぐ見て…!私の身体を…抱いて…感じて…私を知ってください…!」
紡ぎ出された言葉…不思議と迷いはなかった。
「…ええよ…!」
お嬢様が口を開いた。
「ウチもせっちゃんを抱いて…感じて…せっちゃんを知って…ウチの全てをせっちゃんに伝えるから…!」
「ぁ…おじょう…さま…!」
突然視界がぼやけて…頬に二筋の涙が流れていた…
愛しい人に想いを伝えることが出来ることが…こんなにも嬉しいことだったなんて…!
「ふぇっ…ぐすっ…ふぇぇ…」
温かいお嬢様の背中で、私はいつまでも泣いていた…
――「そろそろ始める?せっちゃん」
「あ、はい…」
天窓からの月の光が二人の陰を照らす…あれから私とお嬢様は部屋に戻った。
しばらく泣いていた私をお嬢様はずっと抱きしめていてくれて…何もいわずにただ寄り添っていてくれた…
お嬢様を守ると誓いを立てたあの日、もうお嬢様を太陽のように照らすことは出来ないと思ってた。
ならば淡く確かに照らす蒼い月のように影から見守ろう…そう決めていたはずだった…
「せっちゃん…」
「お嬢様…」
二人の距離が近づく…今までの私とお嬢様の距離を近づけるようにゆっくりと。
でもその瞬間はすぐにやってきて…
「せっちゃん…んぅっ…」
私の身体を押し倒して不意に感じる柔らかい感触、お嬢様の唇…唇を奪われた私は抵抗しないままその甘い感触を受け入れた。
「んふぅ…!ふぅ…っん…!」
私の中にお嬢様の舌が入ってくる…口内でお互いを絡ませながらの口付け…
息苦しさに耐えながら必死に愛を貪り続ける…もう溶けてしまいそう…
「ん…んぅ…!…ぷはぁ…」
私の口からお嬢様がゆっくりと離れた。
名残惜しそうに蒼い月に照らされた銀色の糸が私の身体に落ちていく。
「ぁ…ん…おじょう…さまぁ…」
私のパジャマのボタンを一つ一つ外していくお嬢様。
寝間着のままの私はもちろんブラなど付けてはいない。
そんなことより…自分の口からこんなに甘ったるい声が出るなんて信じられなかった。
「せっちゃん…綺麗やなぁ…」
衣擦れの音が聞こえて、急にひんやりとした空気が私の身体を包み込む。
外気に晒された素肌、クラスのみんなより小さい私の胸…
コンプレックスにはならなかったけれど、今お嬢様に見られてる…恥ずかしくてたまらない…
「ぁ…ぁんまり…見ないで…お嬢様…恥ずかしぃ…」
「恥ずかしがる事なんてあらへんよ、ホンマに綺麗やもん…」
触れることなく私の胸を愛おしそうに見つめるお嬢様…羞恥の裏に隠れた性本能が私の身体をじんじんと火照らせていく。
早く触ってほしい…?私の中にこんなにも淫らな欲望が渦巻いている…
「せっちゃん勃ってきてる…触ってほしいんやね…」
「ぁ…」
スッ、とお嬢様の手が私の胸に伸びる。
月に照らされて青白く見えるお嬢様の手、きっと私の胸もそうなんだ…
不意にくすぐったいような感触、胸に広がる甘い感覚は私の心と身体を震わせる。
「ぁ…あっ…!あぁ…ん…っ…!」
性感が私の身体を駆け抜ける…自慰では得ることが出来ない外からの刺激に思わず声が漏れる。
こんなにも感じるなんて…お嬢様のせい?気持ちよすぎる…!
それでもまだ満たされない性欲、まだ触れらていない二つの頂点…お嬢様はわざと触っていないんだ…
さっきから疼いて仕方がない私の乳首…丹念に施される愛撫にそれはさらに強いものになる。
「ぁんっ…!」
不意にお嬢様の指が乳首を掠めた…そのとたん反射的にかん高い声が零れた。
「急がんといて、たっぷり感じさせてあげるからちょっとづつやで…」
再び始まる愛撫、間隔を置いて加えられる一際強い刺激がどんどん短くなっていく。
「ぁ、あっ!ぁ…っあ…!んぁ…っんぅ!」
その度に上がる喘ぎ声、乱れる私…
身を捩らせながら、でも抵抗はしないでお嬢様の愛撫を受け入れる…シーツは私を中心とした周りに皺を作り始めていた。
お嬢様から見たら私はきっと蜘蛛の糸に絡め取られた獲物に見えるはず…
でも実際に絡め取られている…お嬢様の手の動き、指の動き一つに私は矯声を上げることしか出来ないのだから…
「はぁ…ん…!ぁあ…!くはぅん…!」
「まだまだやでせっちゃん、たっぷり感じさせる言うたやろ?」
そう言うと私の身体に体重を預けるお嬢様、次の瞬間新たな快感が襲った。
―ちゅっ…ちゅぷっ…
「はぁぁああっ…!っ…ふぅんっ!あぁあっ…!」
右側の頂点に湿った音とともに柔らかい舌の感触…でももたらされる性感は今までのものを越えるほどに激しい。
左側も今までより激しく揉まれ、二つの快感に喘ぎ声が一層激しくなっていく…!
「あっ…ぁあ!んんぅ…!ぅぁあっ!」
舌先で転がしたり軽く吸ったりしながらも、片手では優しく触れると思うと激しく揉んだり摘み上げたり…
火照った私の身体に滲む汗が外気に触れて急速に冷えていく…でもその感覚すら気持ちよくて…!
狂ってしまいそうに…お嬢様…!
最後にカリッと私の乳首を甘噛みする…私の身体が跳ねた。
「ぁああっ!!」
もうダメだ…胸だけでこんなに感じてる…!
いくらなんでも感じすぎてる…このまま最後までいってしまったら…私はどうなってしまうの…?
―ちゅ…ちゅぷっ…ちゅっ…
いつの間にか吸われている箇所が逆になっていた。
さっきまで舐められて濡れた乳首に乾いた風が当たって冷たい刺激が走る。
そして赤ちゃんのように胸にむしゃぶりつくお嬢様…
数分のはずなのに一時間以上経っているかのような感覚…はしたない声を上げて快感に身を沈めていると、突然動いていた舌と指が止まった。
「あっ…」
「せっちゃん、そろそろ下の具合が見たいんやけど…」
お嬢様の手がゆっくりと身体のラインを伝って下へと降りていく。
その先には私の…濡れそぼった場所が…
「だ…だぁめ…おじょう…さまぁ…」
「何があかんの?」
下半身へ下るはずだったお嬢様の手が私のおへその周りをさするように動く。
「だ…だって…恥ずかしいしそれに…いつもより気持ちよくて…おかしくなってしまいそうなんです…」
「いつも?」
「ぁ…その…ぁの…」
私の失言にお嬢様の目が意地悪そうに笑う。
「せっちゃんもエッチなんやなぁ〜、どんな風にしてるん?」
どうしよう…変なことを言ってしまったばっかりにこんな事聞かれるなんて…
「それは…別に言うような事じゃ…」
そうだ、こんな事言えるわけないじゃないか!
……お嬢様に責められるのを想像してるなんて…言えるわけがない…
「ふぅん、まぁええわぁ〜」
ニッコリと笑うとお嬢様は私の身体から手を放し、制服のブラウスのボタンを外していく。
「えっあ…!お嬢様何を…」
突然の出来事に頭が真っ白になる…お嬢様が私の前で服を…
ブラウスを脱ぎ捨て、ブラのホックを外すとお嬢様の綺麗な身体のラインが現れた。
「ウチも脱げばせっちゃん恥ずかしくないやろ?な?」
さらにスカートと靴下、最後に白いショーツに手をかけて脱ぎ捨てる…
月の光を受けて浮かび上がるお嬢様の生まれたままの姿に私は言葉を失っていた。
綺麗だった…愛しい人の身体が私の前に…鼓動が高鳴り、身体の芯が熱くなる。
「やっぱし恥ずかしいなぁ、せっちゃんに見られてるからかなあ?」
へへ、と頬を赤らめて笑いながらお嬢様は再び私の身体を重ねる。
気遣ってくれてるんだ…私が恥ずかしがってる事を…
寄り添うように絡まる私とお嬢様、私のパジャマに手が掛かった。
「…ええかな?せっちゃん」
「…はぃ」
スルリと足に衣擦れの感触、すぐさまパジャマを脱がされたと分かった。
「あ、せっちゃん濡れとるなぁ」
「ぁぅう…」
言われる前に気づいてはいたけど、やっぱり口に出されるのは恥ずかしい…
その恥ずかしさを助長するようにショーツの液体を染み込ませた部分が外気に冷やされて刺激をもたらす。
突然、お嬢様の指が私に触れた。
不意にもたらされた感覚に身体が小さく反応する。
「ひゃんっ」
「せっちゃんのはエッチやし柔らかいんやなぁ〜、ぷっくりしとるよ」
そのまま指を線に沿ってなぞり上げられると、えもいわれぬ快感が押し寄せてくる。
「ぁん…お嬢様ぁ…」
相変わらずいつもと違う甘ったるい声が私の口から出てくる。
なぞり上げる指の動きは徐々に扱くように強くなり、お尻の穴の方まで指が行き来を始める…
濡れている私のはもちろん快感を受け入れはじめ、さっきネギを入れられそうになったときのくすぐったいような性感がお尻の穴から湧き出てきた。
「おじょう…さまぁ、ぉ尻がぁ…おし…り…!」
「ん〜、せっちゃんはお尻がええの?」
私の太股を弄んでいたお嬢様の手が私のお尻の穴に狙いを定めた。
さっきと同じようにグリグリとショーツの上から刺激を与えられる度に、お尻から切ないような疼きがこみ上げてくる。
別に今までお尻で感じるようなことはしたことないし、しようと思ったこともない。
でも快感と排泄欲の入り混じったような感覚を、私の身体が性感として受け入れ始める。
…感じ始めてる…
「…ぁ…うぅ…あぁぁぁん…!」
前と後ろを同時に責められ、私の理性は壊れてしまいそうだった。
まだ指を入れてもらってすらいないのに、秘部からはとめどなく恥ずかしい蜜が零れ落ちてショーツを濡らしていく。
「せっちゃん、気持ちええ?」
私の荒い息と喘ぎ声の合間にお嬢様の声がした。
「はぃ…きもち…ぃぃ…です…」
「せっちゃんが気持ちええならええんや、でもな…」
不意にお嬢様がショーツへと手を伸ばした。
「ウチもそろそろ限界なんよ、せっちゃんと一緒に気持ちようなりたいんや」
そのままスルリと足下まで下ろすと、濡れそぼった私の秘部が露わになった。
「ゃ…っ!」
私もお嬢様と同じ一糸纏わぬ姿に、しかし私の秘部はお嬢様と違って恥毛が生えていない。
「あゃ、せっちゃんもパイパンやったんか〜」
その言葉に私の顔がカッと熱くなった。
「ぁ、ぁぁ…お嬢様…あんまり見ないで…ください…」
明日菜さんが誰かにそのことでつっこまれる度に気が気じゃなかった…
だって私も同じだったし、明日菜さんの方が胸があるから私の方が子供みたいな身体だったし…
お嬢様には見られたくなかったのに…
「でも綺麗やで、ウチはせっちゃんのこと全部好きや」
「ぇ…?」
お嬢様の言葉に胸が『キュンとなる』ような感じがした。
「剣が強いのも真面目なのも、ちょっと恥ずかしがり屋なとこも全部大好きや」
ニッコリと笑いながら私のおでこにキスをするお嬢様、なんか溶けてしまいそうだ…
「ぁ、ありがとござい…くしゅんっ」
「あゃ」
ぁぁぁあ、やってしまった…!
こんな時間に裸でいるのも悪いけどこんな時にくしゃみなんて出ないでいいじゃないか!
お粥の時もそうだけど、どうしてこんな肝心なときに…
「へへ…こーいうせっちゃんも大好きやで」
「あっ…あのこれは…!ぃ今のは…!」
「えーんよ」
ふわりと布団が私の身体に落ちてきた。
それと一緒にお嬢様の肢体が私の身体にぴっとりと密着する。
「ぁ…あの…」
「これなら寒くないやろ?せっちゃんとぴったりくっつけるし〜」
「…はぃ」
「へへ、せっちゃんと一緒や」
布団の中で絡まり合う私とお嬢様、互いの体温を確かめ合うように肌を密着させる。
私がお嬢様の肌の感触に酔い痴れていると、不意に股間に刺激が走った。
「ぁ…んっ」
包み込むようにして私の濡れた場所をまさぐるその手は、既に固くなっているモノを優しく、けれど確かな性感をもたらすように扱いていく。
痛いような気持ちいいような、曖昧な感覚。
「っ……ぁ…!ぁん…ん…!」
身を捩るたびに起きる肌の擦れ合う音が妙に大きく聞こえる。
それに合わせて私の荒い息と小さく水のはねる音が重なり合い、静まり返った部屋に響いている。
不意にお嬢様の手が私の腕をつかんだ。
そのままお嬢様の肌をつたい、濡れた感触のある場所まで導かれる。
「お嬢様…?」
「せっちゃんだけ気持ちえーのはずるいやん、だからな…」
導かれるままに指先がくちゅっと音を立ててお嬢様の中へ入り込んだ。
「ぁ…!」
小さく声を漏らしてぴくっとお嬢様の身体が跳ねた。
「!!すいません…!」
「…ええんよせっちゃん、一緒に気持ちようなろ?」
そのまま私のなかにも指が深く入り込んできた。
「んぅ…はぃ……」
「せっちゃん、動かしてええよ…」
「は、はぃ…」
ゆっくりとお嬢様の中で指を動かす。
既に濡れていたそこは、私の指に絡み付くようにきゅうきゅうと締め付けてくる。
「んっ……ぁ…せっ…ちゃぁ…ん…」
先程とは違って私がお嬢様を責めている…
指先に、覆いかぶさる身体にお嬢様の体温を感じていると、突然私の身体に刺激が走った。
「ひゃぅ…!」
「せっちゃんも…気持ちよう…なろ…?」
動き始めたお嬢様の指は、内壁を擦りながらゆっくりとほぐすように行き来を繰り返す。
「はっ……ぁ…!ぁあ…ん…ぁん…!」
媚肉をこすられる度に甘い感覚が思考を揺るがした。
いつもと同じ指だけのはずなのに、もたらされる感覚はいつもの倍近い。
犯す感覚と犯される感覚、二つが交ざり合った快感に互いの指の動きも激しさを増していく。
「んはぁ…はぁあ…!」
どちらともつかぬ喘ぎ声、火照った身体と汗ばむ吐息…絡み合いながらお互いへの愛を貪る…
「ふぅ…ん…!ぁあぅ…!」
腰を擦り寄せるたびに肉のぶつかる乾いた音が辺りに響いて…
だんだん何も考えられなくなってくる…
「せ…ちゃぁん…!ぅち…そろそろ…!」
絞るような声でお嬢様がつぶやいた。
「だいじょぶです…ゎたしが…」
限界が近いお嬢様の背中に手を遣り、体重を預け易い状態にもっていく。
お嬢様より幾分余裕がある私に、身体が前よりもピットリと密着する。
…お嬢様が私の腕の中で絶頂をむかえようとしてるんだ…
お嬢様への愛しさとほんの少しの嗜虐心に似た複雑な感情に酔い痴れていると、お嬢様の空いている手が臀部をスルリと抜けてきた。
「ぇ…?」
「ぅん…一緒に…ね?」
「ひぁっ…ん!」
少し冷たい指が私の…お尻の穴に触れた。
少しの間慣らすように入り口をほぐし、ツプッという音とともに指が入ってくる。
痛みはなく簡単にお嬢様の指をくわえこんだそこからは、甘い快感がじんわりと押し寄せてくる。
「ぁっ…!そんな…ぁ!ふた…つ…ぁああっ!」
二穴責めの状態にもっていかれた私の身体は、お嬢様へ追い付くように急速に階段を掛け上っていく。
「おじょう…さまぁ…!もぉ…!だぁめ…」
程なくして私の身体も限界が近くなってきた。
力が入らずブルブルと身体が震えてきても、腰だけは前と後ろ二つの刺激を貪るようにしてくねくねと動き続ける。
男女のように繋がることはなくても、私たちは決して許されぬ行為に快楽を感じていた…
「せっちゃん…せっちゃぁん…!」
お嬢様の声がする…昔も今もお嬢様は変わってない…
いつのまにか私だけが変わっていたの…?
お嬢様のことが大好きで…でもそれを言葉にできる勇気がなくって…距離を取って見守ることができない私…
でも今日決めたから…自分のせいでもうお嬢様を傷つけるのはいやだから…自分に素直になりたいから…
これで昔みたいに…
「…ちゃん…この…ちゃん…このちゃん…このちゃぁん…!!」
「!!…せっちゃん…大好きぃ…!せっちゃん…!」
「せっちゃん、せっちゃん…!!」
「このちゃん…このちゃん…!」
『ぁぁああああっ――!!』
真っ白になっていく世界の中で、小さい頃に遊んだ記憶がよみがえってきた…
…幼い二人は…何を夢見ていたの…?